2017/06/27

King CrimsonとHeroes

今年はDavid BowieのHeroesリリース40周年。

Heroesでリードギターを弾いていたロバート・フリップはKing Crimsonのライブでもよくこの曲を演奏してます。
今回は2016年ツアーでのライブをトリビュートEPとしてリリース。
既にYouTubeの公式チャンネルで映像は見られるし、そもそも今年のレコード・ストア・デイでもリリースされてましたが、きちんとCD化され日本でも簡単に入手できるのは意味があるかと。

これがその映像


今では色々な解釈ができる曲のように捉えられているけど、70年代からリアルタイムにボウイを聴き続けていた人にはそのメッセージがブレることなくビシビシ伝わっていましたね。

1987年の西ベルリンでのライブでは、東ベルリンに向けてスピーカーを向けて大音量で流すという、今なら政治的テロの一種と捉えられかねないことまでやってます。
この時の、特に東側での様子は、NHKの「映像の世紀」でも取り上げられていますし、先日の「David Bowie is」でも流されていました。



これは東側の様子。
ボウイのライブの事を聞きつけて数千人の東ベルリン市民が壁の近くに集ったそうです。
当然そこには東ドイツの秘密警察シュタージもいてしっかり監視。



東ベルリン市民が壁越しにHeroesを聴いて力づけられたのは間違いないですね。
昨年ボウイが亡くなった時、ドイツ外務省の公式Twitterでは
 と感謝のツィートをしていました。

音楽が直接政治を動かすことはできないかもしれないけど、人々の心を動かすことならできる素晴らしい証拠ですね。
40年後、東ドイツ出身者がドイツの首相になっていて、しかもヨーロッパにおける人権の擁護者のようになっているとは想像もできなかったですね。

ロバート・フリップがいまHeroesをリリースするのは単に40周年だからという理由だけではなく、今またこの曲の持つメッセージやパワーが必要だと感じているからではないでしょうか。



2017/06/25

Fleet Foxesと東尋坊

田原桂一、アラーキーと写真家の話題が続いたので、さらに続けて濱谷浩。  

Fleet Foxesの最新アルバムのジャケットに濱谷浩が撮った東尋坊の写真が使われているんですよ。 
言われなければアイスランドとかニューファウンドランドとか北大西洋の寒い海かと思っていただろうけど。まぁどちらにせよこの東尋坊の写真もFleet Foxesの静謐な、だけどパワフルな音をよく表していると思いますね。 

この10年で3枚しかアルバムを出していないフリート・フォクシーズ。いわゆるチェンバーフォークというジャンル、シアトルという地域に限ったものでなく、2010年代のアメリカオルタネィティブを代表するバンドになったと思いますね。 

将来「Fleet Foxesをリアルタイムで聴いていたぜ」と自慢できるバンド、アルバムだと思います。

2017/06/24

田原桂一とアラーキー

今日は午後から銀座に出かけてポーラミュージアムで田原桂一の「Les Sens」、
シャネルでアラーキーの「東京慕情」、
最後にエルメスで「ポー川のひかり」とハシゴして帰宅。

6月6日に亡くなった田原さんのLes Sensは少ない作品をじっくり鑑賞できるよう工夫がされていました。具体的には床に工夫が施されていて、あたかも砂の庭(龍安寺の庭とか)を歩いているかのように錯覚してしまいます。

展示されている作品はスタイリッシュというより生命の輝きを祝福するかのような作品。自身の残りの命を自覚しての作品なんでしょうか。



白い電飾や会場外に置かれたオブジェは最近の田原さんがこだわっていた表現のようです。
ちなみに9月から原美術館でもっと大規模な、決定版ともいえる回顧展があるようなので、そちらも期待です。














つづいてシャネルのNexusホールへ移動して、荒木経惟☓ギメ東洋美術館の「東京慕情」。
先週だったかAXISでアラーキーの「後期高齢写」を見たばかりなのにさらにアラーキー。



レディ・ガ・ガ・や村上春樹のこれは新作かな?

ほとんどはギメで開催された個展からの抜粋のもよう。

しかし、77歳でこのエロさ、その健在ぷっりは余人にして変えがたずですね。
自分も頑張らなければ。






かなりお腹いっぱい状態でエルメスに移動してエルマンノ・オルミの「ポー川のひかり」
ルトガー・ハウアーが主演した「聖なる酔っぱらいの伝説」の監督で、あの映画は良かったしそれなり話題にもなったと思うけど、いかせん30年前か。

聖なる酔っぱらいはちゃんと物語も展開したけど、今回のはちょっとだらだら、しかもお伽噺感が狙い過ぎでちょっとなぁ。



ホールフーズ Vs. ビオセボンを見たかった

米アマゾンがホールフーズを買収し、その意図や今後の見通しについていろいろ語られていますね。たとえばこの東洋経済の記事とか。

個人的にはホールフーズは何で日本に進出しないのか? 来るなら早く来ればいいのにと思っていたし、アメリカでホールフーズを知った多くの人も同様に思っていたようですが、これで日本進出の可能性は限りなくゼロになったかな、残念。

ところで、麻布十番にはフランス発祥のオーガニックスーパー「ビオセボン」が少し前に開店したのですが、こちらは逆にいろんな意味で残念。
開店直後だけはそれなり話題にもなり客も入っていたのに、今は下の写真のように金曜日18時頃というスーパーにとってのかきいれ時にもかかわらず店内は閑古鳥。


なんでこんなことになったか?
まぁ既に小売・流通業界では分析も済んでいて、あとは撤退のタイミングを図っているだけでしょうが、一消費者としてみれば、この店を使わない理由は至ってシンプル。

・品揃えが少ない
・値段が異常に高い

ホールフーズにしろ成城石井にしろお値段は他のスーパーと比較すれば高めだけど、ここはオーガニックだからというエクスキューズを付けても高すぎ。

品揃えもなんか偏重していてスーパーとしては使いずらいですよね。

ピーコックがビオセボンになってしまったので結局みんなダイエーに行かざるを得ず、最近のダイエーは激混みです。まぁどれもイオンなのでイオン的にはOKなんでしょうが。

ビオセボン(というかイオン)が当初狙っていた層は今まで通り品数豊富でお値段もそれなりなナショナル・アザブやニッシンへ行っているし、意識高い系女子はさっさと見切りをつけて成城石井へ流れているし、独身男性はダイエーに集まるし、どうみても無理そうです。



2017/06/23

トッド・ラングレンの新作は

トッド・ラングレンの新作「White Knight」は予告通りのブルーアイド・ソウル路線!

ここ10年位のトッドはまぁ新しい音といえば新しい音で、それはそれでトッドらしいと も言えるんだけど、じゃ積極的に聴くか? というとそれもまた微妙で。
結局試聴はするけどスルーばかりだった気がします。 考えてみれば70年代から何をやっているのかよく分からないという言い方をされていて、

実際そういうアルバムも何枚も出しているから終始首尾一貫しているとも言えますが。 今回のは出る前からトレント・レズナーだ、ダリル・ホールだ、ジョー・ウォルシュだ とゲストの名前がやけに強調されていて、どんな音になるんだろうと思ったら、やはり というか予想通りにというかのブルーアイド・ソウル。 

もっともそれっぽいのは半分くらいで残りはここ最近のエレクトリック路線。 
しかしダリル・ホールがボーカルのChance for Usはやはり良いね。
お互い歳を重ねての 良さもしっかり出ているし。久しぶりに買って良かったと思えるトッド新作でした。 

トッドと言えばリブ・タイラーの育ての親(トッドからすると同棲相手の連れ子)でも あるんだけど、リブ・タイラーは大人になるまでずっとトッドが実の親だと思っていて その理由が「お互い顔が長いからぜんぜん不審に思わなかった」というエピソードが 好き。