2009/05/27

June 1, 1974


ジョン・ケイル、ニコ、イーノそしてケヴィン・エアーズをいっぺんに楽しめるのがこの「June 1, 1974」(邦題:悪魔の申し子たち)
おどろおどろしいタイトルだがジャケットのイーノやニコの姿を見ればなんとなく納得でもある。

ケヴィン・エアーズがIslandレーベルに移籍し「The Confession Of Dr. Dream and Other Stories」(邦題:夢博士の告白)をリリースする際のプロモーションの一環として企画されたコンサートのライブ盤。

A面はイーノ(Baby's On Fireなど)、ジョン・ケール(Heartbreak Hotel)、ニコ(The End)、B面はケヴィンの新作と過去の有名曲(May I?など)が収録されている。

イーノの狂ったようなシンセポップロック(恋人が燃えているのを笑って眺めるBaby's On Fire)、プレスリーの名曲を全く違う解釈でダークに唄うジョン・ケール、そして歌詞を変えたThe Endを唄うニコ。
R&Bをベースにしたカンタベリーなケヴィンと、それぞれ微妙に個性は異なるが、人の裏側の部分を唄うあるいはまさにワイルドサイドを歩いてきた人という点において共通する4人が共演ということで、まさにこれは歴史的なライブである。

もちろんリアルタイムの日本では評価ゼロ。音はスカスカだし暗い歌ばかりだし。
でもある種の人々にとっては夢のようなアルバムであることはたしか。
このアルバムのアウトテイク(つまりコンサートの残り部分)は10年ほど前にブートで出ていて、実際それを買おうとしたが一瞬の逡巡の間に他の人に買われてしまった(笑
ポリシーとしてブートには手を出さないことにしているが、あれだけは返す返すも残念でならない。あれ以来、一度も見かけてないから。