2009/09/28

Patti Smith: Dream Of Life at 渋谷シアターN


パティ・スミスのドキュメンタリー映画「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」を渋谷シアターNで観てきた。
実は日本公開が待ちきれず輸入DVDをとっくに買ってしまっているのだが、やはりちゃんと映画館で観ておくべきだと思ったので。
日本での公開は8月末から始まっていたのだが、なかなかタイミングが合わず。どうも個人的には渋谷くんだりまで行くのは気が重いw
なおシアターNでの公開は10月9日まで。

しかし、この映画について書くのはこれで三度目。
最初は1年前に、それから日本公開が決まってから。

写真家のスティーブ・セブリングが10年間パティに密着したドキュメンタリーだが、特に時系列に沿った編集がされているワケではない。
それでも彼女のいろいろな姿を映し出すことでパティの生の姿に迫っていて、レコードやライブなどで知るパティの創作活動の根源が判るものになっている。
パティ・スミスとは何者だったのか? それを知る貴重な資料であることは間違いないと思う。

パティ・スミスがロックの世界にデビューしたのは1975年。
当時から、そして今でも「パンクの女王」的な捉え方をされているが、いわゆるステレオタイプ的なパンクでは全然ない。
ちゃぶ台をひっくり返すような音楽を演ったワケではなく、それまでのロックの延長線上にある音。しかし音の感触、音楽に対するアティチュードがそれまでのメインストリームな音楽やロックとは完全に一線を画していた。
個人的には人生で一番多感な時期にパティ・スミスに巡り会えたことは非常に大きい。彼女のデビューをきっかけにアートの世界がガラっと音を立てて変わり、それがアート以外の分野にも影響を与えて行く場面をリアルタイムに感じることができた世代としては、パティのことはこれからも語り継いで行かなければならないと、一種の責任感すら感じている。
パティのアイドルは、映画にも出てくるが、アルチュール・ランボー、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バローズ、ウィリアム・ブレイク、ボブ・ディラン。それ以外にはジミ・ヘンドリクス、ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、オスカー・ワイルド。
こうしたアウトサイダーたちの正統的な後継者がパティだと言えば、どのような人だと判ってもらえるだろうか。

さてゴシップ的にこの映画を観ると、気になるのがサム・シェパード。
詩人で劇作家で俳優でSSWで80年代アメリカで一番知的でクールな男だったサム・シェパードがすっかり好々爺になってしまい、しかも前歯が欠けそうになってた。
またパティ・スミスバンドのドラマーであるJDドハティー。いい歳してチンピラみたいな格好をしているが、ライブ前の楽屋でメンバーみんなの衣装にせっせとアイロンをかけているではないですか。そういう人だったのか(笑
あとはこれまた幾つになってもロックンローラなレニー・ケイ。いちおうボクに似ている(あ、逆だねw)とも言われる人なので、他人のような気がしない。

二人の子供や両親などパティのプライベートな部分は初めて見たり聞いたりする部分で、今まで全く知らなかったパティが見られてこれも貴重。

しかし、彼女にとって最も重要なのは、映画に出てこない二人の人物。
もちろんそれはロバート・メイプルソールとフレッド”ソニック”スミス。
この二人の影というか影響が映像のかしこに映し出されるところも見所の一つだろうと思う。

2009/09/26

ZIGZAG 伝統革新 未来を走るイタリア展


お台場の日本科学未来館で10月17日まで開催されている「ZIGZAG 伝統革新 未来を走るイタリア展」を見学してきました。

イタリアの、こうした展示会というか見本会みたいなのはこれまでにも何度か見学したことがあり、毎度感心することしきりだったんで、今回もゆっくり見ようと平日に時間を作って行ってきました。

なお、入場は無料。
未来館自体は入館料が必要ですが、このZIGZAGだけを観るのであればお金は必要ありません。

また、未来館の休館日は火曜日。
閉館は17時ですが、16時30分以降は入館できません。早めに言った方が良いでしょう。



イタリアの工業製品といえばまず自動車。

これは最新のマセラッティ・グランツゥーリスモ。

70年代のアメリカではフェラーリよりステイタスが高かったのか!? というネタは少し前に書いたなw

ひところのイタ車は、デザインとコンセプトは良いんだけど製造品質が・・・が決まり文句でしたが、少なくとも90年代後半以降のイタリア車はエントリーカーからスーパースポーツまで、高いレベルでまとまっていてイタ車ファンとして喜ばしい限り。
初めて買う輸入車がイタリア車という人にも自信を持って勧められるクルマばかりです。



これはジウジアーロのコンセプトカー。

エンジンはハイブリッド。
電気はソーラーパネルによる自給自足タイプ。

高価なクルマなのでパワーもそれに見合ったものを。というユーザにはハイブリッドはいいかもしれないですね。

ちなみにシートはマトラやマクラーレンF1などと同じ横3人掛け。
モノの本によると、この場合の正しい座り方は、真ん中に運転者、左側に奥さん、右側に愛人だそうです。


こっちは電気自動車の開発プロト。

別にどうってことないピープルムーバーなんですが、ちゃんとBピラーが残っているのがエラいなぁと。
やはり自動車王国だけあって、何が本当に必要なのか判ってらっしゃる。

極東の自動車王国でこうしたピープルムーバーを作らせると、ユーザーの利便性がとか言ってBピラーを取っ払いがちですが、そんな応力的にアンバランスなことは微塵も考えないところが、イタリア人。走りや安全性に影響が出るくらいなら多少の不便は我慢しろよと。こういうところ、伝統あっての革新なのでしょう。


そんな伝統と革新のイタリアを判りやすくしたのがこのビザリーニ。

往年の名レーシングカーなのですが、これはそのレプリカ。
パワーユニットはハイブリッド。
その名も「エコ・タルガ・フローリオ」

もうねぇ、作っている人たちが楽しんで作っているんだろうと。
ハイブリッドシステムを搭載するとか、それでエコを世間にアピールしようとかいう目的はすっかり忘れて、いかに再現するかの方に力が入っちゃっているようです。
たぶん、走行実験の時も、ハイブリッドシステムの経済性評価とかは忘れちゃって、コーナリング性能とか走行性能ばかり一生懸命実験しているような気もします。


左側は電動車いす。右側はエココミューター。
ポイントは「トリノ市商工会議所とトリノ工科大学との共同開発」

もう完全に市街地からは内燃機関を持つ自動車は追い出そう、市街地の移動手段は公共交通機関とこうしたパーソナルな移動手段で済ませてしまおうということなんでしょうね。
しかも交通弱者である障害者のことも同時に開発しちゃおうと。

コンセプト、民学協同の開発、どちらも素晴しい。
日本でもこういう取り組みがどんどん始まって欲しいです。

今までだと、通産省が音頭を取って三大メーカーに補助金出して開発して、東大の先生がお墨付きを与えて、北海道でも沖縄でも使えるように化け物みたいな仕様を策定して、とんでもない価格のコミューターが出来て、普及のために財団法人ができて、補助金付けて地方にバラ撒くけど結局どこも使ってない... という構図になるんだけど、これからはそうはならないよね??


イタリアは自動車だけでなくバイクも伝統芸。

右はドカ、左はMVアグスタ。








これは上の写真にも写っているアグスタ。
F4ベースのスペシャルモデル。

レザーや真珠貝を使ったエクステリア。

ボクはバイクは乗らないけど、でもこれはスゴい。
まさに走る工芸品。
しばらく見とれてしまいました。




タイヤが付いているものが得意なイタリア。

これはコルナゴ。Colnago for Ferrari。

フルカーボンバイク。








デ・ローザのロードバイク。

このくらいなら自分で所有しても良いかなとも思う。








クルマのバックミラー。

今では世界中のどんなメーカーもバックミラーなど細部まできっちりデザインするようになりましたが、以前はそんなところまでデザインするのはイタリア人とフランス人しかいなかったような。

今でも無駄にデザインに凝っているところは変わりませんね。
もう格好良く作るならイタリア人に任せておけっ!



これは産業用自動車(耕耘機とかトラクターとか)のトランスミッション。

こんなもんまでデザインしなくても。

でも、そんな風に感じるのはアングロサクソンやアジアの連中だけで、扱いやすく丈夫で機能を満たそうとすれば必然的に美しくなるのだと言い返されそうです。





ここから先は航空宇宙産業。ハイテク技術編です。

米国空軍のC27J スパルタン。

小型で運用性も高く、地域紛争などで活躍する現役バリバリの軍用輸送機です。

イタリアの軍用機というと昔からジョークのネタが尽きない迷作ばかりですが、これはそうした汚名を一気に晴らした傑作機。





これは欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機。

自走式の、いわばマーズ・ローバー。

意外と小さいけど、火星のように重力が小さいところでは充分なのかもしれません。

タイヤは付いてないけど、動きモノならやはりイタリアというのはヨーロッパでも共通認識なのかもしれません。



これは欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査計画「ロゼッタ」で使われる彗星着陸機。

計画では2014年にこれで彗星に着陸する予定。

日本の「はやぶさ」は小惑星「いとかわ」に着陸し、そこで採取したサンプルを持って絶賛帰還中ですが、これは着陸するだけ。
小惑星はある程度軌道が安定していますが、彗星は動きモノですから追跡、着陸はかなり野心的な計画です。

やはり動きモノですからイタリアは得意技・・・ということでもないかw


これは欧州宇宙機関(ESA)の低軌道投入用ロケット「ヴェガ」

これに関してはほぼイタリアのロケットですね。
ただそのせいか計画が遅れに遅れ、未だに上がってませんが。

しかし、ロケットというのは精子のような形とも言えるし、男根を模しているとも言えるし、まさに人類の種が宇宙に出ていくことを暗示しているかのようで、サイエンス心をいたく刺激します。

このようにヨーロッパでも有数の歴史と伝統を誇り、ルネッサンス発祥の地でありながら、未だに人類の未来の一翼を担っているイタリアの、先端の部分を垣間見れる展示会です。
展示数は多くないものの、一つ一つの展示品が見所満載。でも1時間あれば見れちゃうので、近所にお寄りの際はぜひどうぞ。

下の写真は未来派宣言で有名なウンベルト・ボッチョーニの作品「空間における連続性の唯一の形態」のレプリカとそれを使ったインスタレーション。最後にこれを見て、展示内容全てに合点がいったような気がします。

Total Workout 23.10

間に5連休が入ったので一週間ぶりにTWでフリートレーニング。


前回からトップスピードで走る時間を延ばしてみたので、今日もそのペースでラン。
ただ時間があまりなかったので、2セット目は以前と同じ短縮版。
時間的には合計25分のランとなった。

そのままステアアップを7分。
というつもりだったが、3分でギブアップしてしまった。
1週間休むと身体がなまってしまい、持久力に問題が出てしまうのかもしれない。

続けてダンベルやって、赤井式腹筋をやって、最後にテイクオフ練習を2セット。
といういつものメニュー。

そこまでこなした時点でまだ体力が余っている感じがしたので、ステアアップの残り4分をやり直し。
これでトータルではほぼいつも通りのメニューをこなしたことになる。

体重を計ってみると先週比で +1.0Kg。
げっ(笑
予定では-0.3Kgくらいのつもりだったのに、一挙に1Kgも減ってしまい、3ヶ月前に目標として設定した体重に到達してしまった。
筋肉量的には落ちていないし、体重はほぼベストの体重になったし、あとはこの体重を維持しつつ、さらなる細マッチョ化を目指すとするか。

NewsGator Online : 28日停止です


最近、NewsGator Online のサイトを使っていなかったので気がつくのが遅れましたが、Web版のサービスは週明け9月28日で停止します。

まだGoogle Readerへの移行が済んでない場合は週末に移行作業をやっておきましょう。
移行方法はこちら

またNetNewsWire の旧版も28日以降はFeedsを読めなくなっちゃうのでGoogle Readerへの移行と同時にアップデートが必要になります。

iPhone版NNWのダウンロードリンクはこちら(↓)

NetNewsWire

NetNewsWire Premium


Mac版NNWのダウンロードリンクはこちら(↓)

NetNewsWire for Mac 3.2


2009/09/25

1 Infinite Loop, Cupertino, CA


iPhone/iPod Touchの標準マップアプリのアイコンがアップルUS本社の地図だということは意外と知られていないのかもしれない。

住所は 1 Infinite Loop, Cupertino, CA, USA

左の写真はまさにそのアイコンで赤いピンが立っているところ。

右後方に駐車場が見える。
このまま右側を向くと本社の入り口が見える。


アップル本社の入り口。
ただし当然ながら観光客はこの中には入れない。









こっちはカンパニー・ストア。
ここは観光客もウェルカム。
アップル関係のいろんなスーベニアを売っている。
Teesとか文房具とか周辺機器とかソフトとか。

昔ウケたのは子供用のTシャツ。
iPod miniが出たばかりの頃で、背中に”Mini”とプリントされていて、子供だとすぐに判るのが可笑しかった。
間違って胸に”Mini”とかプリントされていると彼女用のお土産にならないしw


サンフランシスコからクパティーノのアップルまでクルマで1時間ちょっと。
海沿いのハイウェイ101 (これは日本風に高速道路)をサンノゼ方向に南下し、マウンテンビュー辺りから85号〜280号と行けばあまり神経を使わずに着くと思う。

さっきの入り口のすぐ隣にはBJ’sというレストランもあるので、午前中にサンフランシスコを出てカンパニーストアでお買い物、BJ’sでランチをして帰りはレッドウッド辺りの海岸を眺めてゆっくりサンフランシスコに戻ってもたぶん午後の渋滞にはハマらないはず。
もしサンフランシスコで半日時間が余ってしまったらレンタカーを借りてアップル訪問というのも良いアイディアだと思う。
101沿いにはグーグルとかオラクルなどもあるので話のネタに社屋見物だけしてもいいしね。

Swift.fm : 音楽共有サービス


Twitterにヒントを得たかのような音楽共有サービスというとまず浮かぶのが BLIP.fm

BLIP.fmはストリーミングの曲目と一緒に呟くことで、同じような音楽的趣向を持つ人たちとゆる〜く繋がるとことが魅力ですね。
BLIP.fmサービス内でクローズして呟いていることもできるし、Twitterへ同時投稿することもできるので、ボクも既に2000曲近く呟いてしまいました。

ただBLIP.fmの問題は、実質的にYouTubeに上がっている動画か、iMeemの30秒の試聴曲しか扱えないこと。
実際にはロシアとかブラジルなどのグレーな曲も検索できるのですが、それかはいつまで存在しているか判らないし。

とはいえ、曲をDJ気分で世界中に呟けるし、音楽は言葉の壁もないし、マイナーなアーティストを好きな同好の士も見つかるし、うまくprop(これイイね)を貰えるれば嬉しいし、なかなか楽しいサービスです。

このBLIP.fm に対抗するかのような Swift.fm というサービスをMashableのfilm girlことクリスティーナ嬢が紹介していたので早速チャレンジしてみました。

使い方は簡単。
Twitterのアカウントがあればよくて、Swift.fm自体への登録は不要です。
TwitterのアカウントでSwift.fmへログインし、聴きたい曲や呟きたい曲を検索し、一言コメントを付けて(付けなくても可)「Swift It!」ボタンを押せばTwitterへ投稿してくれます。

Harry Hosono - Aiwoiwaiaou http://bit.ly/3u5EyF

なにもしないと、上記のようにアーティスト名、曲名、短縮URL という記述になりますが、編集可能なので
Plastic ONO Bandのスペシャルゲスト..Harry Hosono - Aiwoiwaiaou http://bit.ly/3u5EyF

というようにコメントを付けた方が良いでしょう。

Twitterのフォロワーが短縮URLをクリックするとSwift.fmでログイン不要で試聴できるので、Twitterでアーティストや曲を紹介するには便利だと思います。
いちおう法的に問題ないファイルだけということになっていますし、またBLIP.fm/iMeemと違いフル試聴できるのが良いですね。

さらに、もしSwift.fmで検索して見つからなければ、自分で持っている曲をアップロードしてSwift.fmでホスティングしてもらうことも可能です。ただしこれは法的に許されているコンテンツのみで。

他の音楽共有系SNSでもTwitterへfeedできるのは多いですが、これはTwitterへの投稿だけに機能を絞っているので、あれこれ考えずに使えて便利です。

Twones : 音楽共有サービス


ライフハッカー日本版でも紹介されていた Twones

要するにローカルパソコン、Webの音楽ストリーミングなど、自分が聴いた曲を記録してくれるサービスです。

対応しているサービスは20種類。
iTunesやWinAmpなどのローカル再生、Last.fmやiMeemなどのストリーミングなど、TwonesのプラグインをインストールしたFirefox(またIE)を起動しておくだけで勝手に再生した曲の情報をアップロードしてくれます。

サービスとして一番近いのはLast.fmかな。
Last.fmも”Last.fm”というアプリなどを使ってローカルやiPodで再生した曲目をアップロードしてレコメンドしてくれますが、それをWebまで広げたものと思えば良いかと。

Last.fmと違うのは、音楽アグリゲータサイトして位置づけられているところ。

  • アップした曲目やアーティストの
  • 曲のストリーム再生
  • Wikipediaのバイオグラフィ
  • YouTubeのビデオクリップ
  • Last.fmの類似アーティスト
  • LiveNationのコンサート情報
  • Flickrにアップされているアーティスト写真
  • Twitterでの検索結果
  • Amazonでのアルバム購入
をまとめて見ることができます。

またSNS機能もあるので、知人友人が聴いている曲を見て、その周辺情報を調べるなんてことが簡単にできてしまいます。
ベータ版ですらない Pre Betaという位置づけなので、これからどんどん改善していくだろうし実際スゴいスピードで手が入っています。
Last.fmには課金の問題があったり開発速度が鈍化していたり、iLikeはあまりにメジャー寄りだったりで一長一短ですが、このTwonesは結構有望なんじゃないかと思います。

現在は招待制で、ライフハッカーなど各種サイトで招待コードを配布しています。
もし締め切られちゃった場合は、ボクのところにも招待権がまだ残っているのでtwitterで話しかけてください(ただし招待にはメールアドレスが必要なので、それでもよければですけど)

Spanning Sycn 3.0.2


連休中は実家に帰省していたのSpanning Sync 3.0.2 がリリースされていたけど放置。
同期モノはどうしても一抹の不安が残るので、TimeMachineでバックアップしてからアップデートしないと心配で心配でw

先日まで v3.0.2 のベータテスティングが行われていて、バグレポート送るとSpanning Tools for Mac を無料進呈というキャンペーンもしていたのですが、やはり同期モノのベータテストというのは怖いので無視。でもそれから日を置かずして3.0.2の正式版がリリースされているので大きな問題はなかったのでしょう。無理矢理でも参加してレポート送っておけばよかった。

さて、3.0.2のリリースノートは以下のとおり。

  • Removing a recurrence rule's "until" date from Google Calendar now syncs to iCal
  • Fixed a problem that could cause the sync to loop if the "sync events older than N days" option was on
  • Changing an event so that it's not "all day" wasn't syncing in some cases
  • Trickle syncs are faster
  • Exchange calendars will sync as read-only
  • CalDAV calendars weren't showing up as read-only, now they are
  • The sync app was crashing in some cases
  • Trickle syncs are now delayed by 10 seconds and coalesced
  • Some errors sent from the server weren't being displayed
  • Spanning Sync will now abort if Apple Sync Services doesn't respond within 10 minutes
ほとんど全部バグFixですね。
イベントの属性を正確に反映できるようになったのが大きなポイントかと。

New NetNewsWire


数多いRSSリーダの中でも個人的に愛用しているのがNetNewsWire

ネイティブなアプリケーションなのでWebベースのリーダーと異なりオフラインでも読めるし動作も速いのが気に入ってます。
さらにNNWの場合はWeb版とiPhone版とMac版が同期してくれる(要はWeb版をiPhoneからもMacからも読むので、結果的に未読管理はどのデバイスから読んでも同じ)ので未読管理をする必要なないのも愛用している理由です。

そのNNWがWeb版を廃止することになり、本当は8月末でWeb版のサービスが停まる予定だったのですが、アプリ側の準備が間に合わず、アプリケーションの準備が整うまではWeb版も今のところはこれまでとおり提供されています。

そしてこの連休中にiPhone版とMac版が共に最新版になりました。

iPhone版は無料版と有料のプレミアム版(230円。ただし10月から値上げ予定)の2種類:

NetNewsWire

NetNewsWire Premium


Mac版は広告入りなら無料、広告が入らない有料版は986円で購入可能です。
NetNewsWire for Mac 3.2

NewsGatorがWeb版でのFeed提供を停止するので、今後はMac版もiPhone版もGoogle Readerを使ってFeedの管理をすることになります。

Mac版はすでに一ヶ月以上前からGoogle Readerを読むようになっていて、もう完全に安定しています。
3.2から広告が入るようになったけど、それほどウザく表示されるワケでもなく無料版でも全然問題なし。

ただ問題があるのはiPhone版の方で、Appleの審査を早めに通すためにベータ版以前の品質のものを提出したのではと訝るほどの品質ですね。
機能的には判るし、UIも考えてあるのですが、どうも意図しない動作(バグとも言う)が多いように見受けられます。
処理速度自体も速いのだけど、それを表示に反映させるのに時間がかかっている部分もあるようです。

まぁそのうち改善されると思うので、とりあえず安いうちに購入しておこうと思います。

2009/09/23

In The Wake Of Summer Wars


ボクの実家は信州上田。別にどうってことない普通の地方都市なんですが、上田城とか菅平高原があったりして観光客が多いと言えば多いのが特長なんですが、今年の夏はいつもとちょっと違ったようです。

だいたい盆地だし標高もそれほど高くない上田の夏は暑い(下手すれば東京より暑い)ので、夏の休日は軽井沢へ遊びに行っちゃうか連休なら海へ行っちゃうので、夏の観光シーズンの市内ってよく知りませんでした。
今年は離れて暮らす子供が高校受験なのでそれに付き合ってあまり遊びに行くこともせず、レジャーといえば市内観光でお茶を濁す程度にしたのですが、上田ってこんなに観光客が多かったのかとビックリするほど観光客が多い。

要因は二つありそうで、一つは例の千円高速道路。それともう一つが映画の「サマー・ウォーズ」。

サマー・ウォーズはヤラれてしまった人も多いアニメ映画で、”映画”としてもきちんとした作品であることが単なるアニオタ層だけでなく、一般の映画好きにまでファンを広げている要因。というのはもうみんな知ってる話かw

この連休、別所温泉を通りかかった際に、別所温泉の駅で大パネル(↑)を見つけてしまったのが運の尽き。息子と一緒にスタンプラリーに挑戦してしまいました。


まず別所温泉駅でスタンプをゲット。
続けて近くの北向観音でゲット・・・しようとしたら夜だったのでスタンプが片付けられていて断念。

そこで別所線の始発駅である上田駅へ。
ここのスタンプはJR東日本の新幹線の改札口前に設置してありました。
今になって考えれば、別所線の改札のところにも設置してあるかもしれません。

別所温泉のパネルは著作権の問題もあって敢えて似せずに描いてあるのですが、こちらは本物のポスターを使用(笑

スタンプラリーを開始して30分、この時点で夜10時を回ってしまったので、残りは翌日へ。


翌日は午前中から活動。市街地自体はコンパクトなんですが、別所温泉まで含めると結構広いですから。

まずは岡崎酒造。
暖簾の脇から中に入るとスタンプ台があります。気兼ねすることなく勝手にずんずん入って押してくればオーケー。

ここは柳町といって旧北国街道の名残を残しているストリートで、岡崎酒造のすぐ先にはラヴァンという天然酵母を使ったパン屋さんとか、そのさらに先にはいろんな意味で有名(笑)な蕎麦の大西とかあります。

柳町から歩いて数百m、上田城へ向かいます。

上田城は花見のシーズンなど多くのローカル、観光客が訪れて大変な賑わいになるんですが、このシルバーウィークも大混雑。
城内の駐車場からもクルマが溢れてました。

お城を出たところに観光会館というお土産販売や資料展示を行っている施設があって、そこの2階にスタンプ台が設置してありました。
2階は上田市フィルムコンベンションの施設も兼ねていて、この地方で撮影された映画の資料なども展示されてます。降水量も少ないし晴天率も高いので昔から映画撮影が多く行われていますからね。
そういえばボクも高校時代に何度かエキストラに駆り出されたことがありました。

映画好きには面白い施設ですね。



市街地での最後のスタンプは池波正太郎記念館。
ここは写真を撮り忘れてしまったw
スタンプ台は建物の中。
入り口に入館料の表示などがあり、スタンプ押すのに金がかかるのかよ!? と一瞬焦りましたが、スタンプ台は受付の手前にあるので大丈夫。受付の(元)お姉さんに向かってニッコリしてスタンプを押させてもらいます。

池波正太郎とくれば刀屋の蕎麦でしょうということで、刀屋へ移動。
ここは蕎麦の量が尋常でない(というか上田のそば屋は刀屋の影響かどこも量が多い)ので、普通の大人は並で、女性は小で、青少年は大盛りを注文すれば良いかと。
しかし、開店直後にしてこの行列。
すぐ近くにあるお店の駐車場もいっぱい。

刀屋を断念し、やはり近くにある草笛というそば屋へ移動するも、そちらも大行列。そこはかなり大きな駐車場があるのですが、やはり駐車場からクルマがはみ出して行列していました。

個人的な感想を書くといろいろ差し障りがあるので、一般的な評価を地元の知人にインタビューしてみたところ、刀屋は先代のおやじさんの頃はともかく、今は草笛に負けているのではないかという意見が大勢でした。
まぁ蕎麦なんて好きずきなのでどっちでも良いと思うのですが。


スタンプは6カ所。
ここまで、別所温泉駅、上田駅、岡崎酒造、観光会館、池波正太郎記念館の5カ所で押したので、残るは昨夜断念した北向観音。

ということで、北向観音まで行って、今日はちゃんとスタンプをゲット。
スタンプ台は本堂の中に置いてありました。
これじゃ夜は押せないよね。

スタンプを6個集めても何か貰える訳じゃないですが、とりあえずコンプリートで嬉しい。
だいたい、駅以外は高校時代の通学路なので目新しさも何もあったもんじゃないと思っていたのですが、こうして観光客として歩いてみると、それはそれで新鮮でした。
いつもは近所のオバアさんしか歩いていないような場所に、若い女の子のグループが歩いているのを見るとワケもなく嬉しくなったりして(笑


別所で終わっちゃって時間が余っちゃったので、別所温泉と塩田平を観光。

まずは別所の安楽寺。
ここは国宝の八角三重塔が有名。
鎌倉時代からの由緒ある禅寺で、中国宗代の影響を受けたものですね。

恥ずかしながら、この三重塔の実物を見るのは今回が初めて。
山の中の石段を上り、拝観料を三百円也を払って、さらに石段を上って行くと、写真のように塔が見えてきます。

そぉかぁ、昔から権力者は宗教と結びつき、こうして庶民のエモーションを管理しながら支配してきたのだな・・などとヒネくれた感想は持たず素直に観光してきました。

塔は一見屋根が4つあって四重塔のように見えますが、最下段はひさしなので、三層三重塔が正解です。


別所温泉から上田市街へ戻る途中の風景。
映画サマー・ウォーズにもこうした田園風景というか日本の原風景にインスパイアされた絵がありますよね。

映画の公開前、「上田でロケしたアニメ映画」という話を聞き、へっ? アニメなのにロケ? と不思議に思ったものですが、実際に映画を見て納得。
たしかにありそうでなかなかない風景ですね。

この辺りはこんな感じの風景があちこちにあるのですが、最近は宅地化も進んでいて、特に幹線道路沿いは普通の田舎なので、実際にこのような風景を探すには田んぼの中をぐるぐる回らないとならず大変です。

別所線の舞田駅。
塩田平の真ん中にある無人駅です。
これも映画に出てきたような風景ですね。

昼間は1時間に2、3本しか走らない単線なので、踏切の中からこうして撮ってもまず平気。
最近は古い丸窓電車のレプリカも走っているようですが、東急からお下がりのステンレス車両がメインです。
東急沿線の人には田舎風情も感動もないかもしれませんw
まぁなんといっても、ここは東急の勢力圏ですからね(というか、右に見える山の向こうが東急創業者の出身地)。

てな感じで、思わず地元を観光してしまいましたが、なかなか興味深いものもあり楽しかったです。
地元出身のボクでさえそうだったので、サマーウォーズ、千円高速をきっかけに訪れた観光客の人も楽しめる場所じゃないでしょうか。

Google Sync push Gmail


ようやく、Google Sync がGmailにも対応しました。

既にGoogle Syncを導入している場合は、iPhoneの「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」でGoogle Syncのアカウントを選択すると、左図の画面になるのでメールをオンにすればそれで対応完了です。
オプションとして、「同期するメール日付」(1日から制限なしまで)、「プッシュするメールフォルダ」の選択もできます。

ただこれ、MS Exchangeをベースにしています。iPhoneではActive Syncアカウントは一つだけしか扱えないので、複数のGmailアカウントを同時にGoogle Sync対応させることはできません。
また既に会社のExchangeアカウントを使っているような場合もGoogle Syncは使えません(たぶん)。
まぁこの制限はそのうち緩和されると思いますが、現状はそのような制限事項があるということで。

[UPDATE]
"Push"という言葉で誤解を招くかもしれないので。

ここでいう”Push”は、いわゆるPNS(Push Notification Service)の”通知”ではなく、メールの”プッシュ機能”です。
なので、通知機能のようにアラートが表示されるワケではありません。
Gmailのアカウントにメールが届くと、iPhoneの着信音が鳴り(設定してあれば)、メールアプリの右上に表示される未読メール数が増える。そして受信ボックスを開くと既に新着メールが入っている。そのことを称して”Push”と呼んでいます。

2009/09/18

Total Workout 23.9

このところ時間が取れなかったので一週間ぶりにTWでフリートレーニング。

TWのジムには来られなかったが、ウォーキングやジョギングは普通にしていたので、体調的には特に問題なし。

まずいつも通りにラン。
前回はペースを上げて走ってみて快調だったので、今日は各スピードでの維持時間をいつもの2分から3分に上げてみた。
なので、時間的には合計29分のランとなった。全然問題なし。

そのままステアアップを7分。
これも前回同様、いつもより負荷を高めて時間も2分余計にトレーニング。
これからは7分セットにしよう。

残りはダンベルやって、赤井式腹筋をやって、最後にテイクオフ練習を2セット。
といういつものメニュー。

もともと中距離走は得意で、中学の時は県大会にも出場したこともある。これまではその時学んだ呼吸法で走っていたが、最近それをスピードランの呼吸方法に変えたのが良かったように思う。
筋肉量は維持したまま酸素摂取量が増えたので、走れば走るだけウェイトが減るような気もする。

体重は先週比で +0.3Kg。
これは完全に予定通り。夕食を食べた直後だったからね。

2009/09/17

Joe Bonamassa Live in 代官山UNIT


噂のブルース・ギタリスト、ジョー・ボナマッサ(発音的には”ボナマサー”)の日本ツアー最終公演、代官山UNITで聴いてきました。

実は名前はあちこちで目にはしていても実際の音を聴くのは今回が初めて。
21世紀型ホワイトブルースはどんなもんだろうとかなり期待していました。

前座は日本のサザンロックバンド。
気持ちいいスライドを聴かせてくれるんだけど、全体的にはUFO meets オールマンズな感じでユニークといえば、ユニーク。
最後はディッキー・ベッツに捧げた曲を演奏して、たしかにベッツ風だけど、ホントにベッツ風にキメるならアレがなくちゃね! のアレが無くてうーむ、詰めが甘い(笑
関係ないけどディッキー・ベッツとリチャード・ペティって名前も風貌も似ているよね。もちろんディッキー・ベッツの方が真似ているんだけど。

それからジョー・ボナマッサが登場。
なるほどー、21世紀型ホワイトブルースはダークで鋭角な音なのだな。ギターはもちろん、ドラムの音など完全にグランジを通過したからこそ出せる音だ。

基本的にブルースベースでワイルドな速弾きギタリスト。
そして「ブルース」というよりも、往年の「ブルースロック」を思い浮かべてもらう方が早いだろう。
例えば、ブラインド・フェイス、テイスト、ジャック・ブルースなど英国勢の演るホワイトブルースに近い。
初期フリートウッド・マックなどのような正統派ブルースバンドほど端正な演奏ではない。
かと言って、ジョニー・ウインターのように破綻しながら弾き倒すほどには狂ってない。
なんちうか、音は黒いんだけど、昔のブルースロックバンドのような黒人的黒さじゃなくて、時代の黒さが反映されているかのよう。

この手の音は全然嫌いじゃないというより積極的に好きなのでオッケーだったんだけど、やはり付いて行けないのは速弾き部分。アコギのソロセットなんか、アル・ディメオラとパコ・デ・ルシアの悪夢の速弾き対決なんかを思い出しそうで焦った。ああいう巧さをひけらかすような演出は止めて欲しい。積極的に嫌いです。

あと前座のバンドにも言えるのだけど、曲が聴いたことのあるようなものばかり。
はっきりカバーと判る曲もあれば、引用だらけのオリジナルらしき曲とか。カバーならカバーでよいのだから、無理して引用だらけの演奏なんかして欲しくないですね。
その辺り、単に気持ち良い音を出せばいいってワケにもいかないんだから、曲作りとか演奏の巧さに頼らないパフォーマンスとかいっそうの向上に励んで欲しいですね。
そうでないと、永遠の未完の中堅ギタリストで終わっちゃうよ!

2009/09/15

OmniFocus for iPhone 1.5.3


OmniFocus for iPhone 1.5.3 がリリースされてます。
日本のAppStoreではバージョン表記が1.5.2のまま、更新をチェックしても引っかかりませんがOmniFocusのページで購入ボタンを押せば、ちゃんと1.5.3をダウンロードすることができます。

リリースノートは以下のとおり

  • Fixed a crash which happened on iPhone OS 3.1 when leaving the Nearby screen.
  • Added a setting for whether the app badge counts flagged actions.
  • Updated support for viewing attached Microsoft Office documents to work with iPhone OS 3.0.
  • Fixed a bug where OmniFocus would continue to generate the OmniFocus Reminder calendar even after reminders had been turned off.
  • Fixed the crash when pressing the Reset Database button in the Settings screen.
  • OmniFocus will no longer report an out-of-date error about not being able to find a Bonjour sync server.
  • Improved syncing performance by reducing the amount of sync history (zip files) required to keep multiple systems synchronized.
  • Fixed a bug where syncing a change to reactivate a folder wouldn't always update the derived state of its child folders and projects.
  • Fixed a bug where OmniFocus wouldn't always detect conflicts between incompatible sync databases.


先週報告されていたOS 3.1でクラッシュするという件は、NearByをリスト表示させている場合に発生するらしいのですが、それが早速対応されています。

その他の改良/改善点は
  • フラグ付きアクション数をバッジ表示できるようになった
  • データベースのリセットをするとクラッシュする不具合の対応(おいおいw)
  • リマインダーを止めてもリマインダーカレンダーを作成する不具合の対応
  • Bonjourで同期する際にエラーが表示される不具合の対応
  • 不整合のあるデータベースと同期する際の不具合の対応(OF for Macの不具合に対応するもの)
気が付かなかった不具合が結構あったんですね。
データベースのリセットができないなんて結構致命的だし下手するとリストがぐしゃぐしゃになったユーザも多いんじゃないでしょうか。

Spanning Sycn ステッカー


無料配布中のSpanning Sync スティッカーが到着。

テキサス州はオースティンのSpnning Sync社から直接送付されてきました。
いいなぁオースティン。
いつかオースティンのブルースクラブを廻ってテキサスのマイナーミュージシャンのライブを浴びるほど聴いて、Austin City Limits Music Festivalを観て・・というのが夢なんだけど、なかなか実現できない...

おっと、スティッカー。
各国語でThank Youと記された紙片と同封されていました。
スティッカー自体は意外とデカくてタフ。なにせ耐水耐候性ですからね。

早速MBPに貼ってみました。
ステッカーベタベタでちょっと恥ずかしいうちのMBPでした。

イチローと東京大学のアルバート・アイラー



NTTのCMでイチローがフィーチャーされていてそのコピーの一つが「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない」
うむ、その通りだなと思い出したのが菊池成孔の「東京大学のアルバート・アイラー」

2004年度に行われた東京大学での一般教養の講義録なんだが、実はあまりアルバート・アイラーは関係ない(笑
「東京大学で」「菊池成孔が」「ジャズを題材にした講義」がキーポイントで、アイラーは普通の人にはワケの判んない音にしか聞こえない一種のシンボルとして使われている訳ですね。

ジャズ(というかアメリカ黒人音楽)の歴史を検証する流れで講義が進み、前期(本では上巻)は主にその歴史を菊池的歴史観で(笑
後期は、ブルース、ダンス、即興、バークリーといったキーワードに沿って講義が行われるのですが、途中さすがに付いて行けない部分もあるけど、ジャズファンに限らずとも興味深く読む事ができると思います。

個人的には即興キーワードがほとんどデレク・ベイリーの話で嬉しかったですね。ベイリーの話を出来る人はもはや周囲にもほとんど居なくなってしまったので、この20世紀最高の音楽家がきちんと取り上げられたことは喜ばしい限り。

最後の方では先日亡くなったジョージ・ラッセルの「リディアン・クロマティック・コンセプト(LLC)」に触れ、それに続いてチャーリー・パーカーの研究で有名な濱瀬元彦氏のゲスト講義で幕を閉じるのですが、ジョージ・ラッセルとLCCは単なる前ぶりで濱瀬氏の講義こそがこの講義全体の目的であり、それがひいては学生たちへのメッセージであることが判ります。

もう、実際に本を買って読んで欲しいのですが、濱瀬氏の講義録の最後はこのような言葉で締めくくられています。

何でも解き明かしているとか、全ての音楽は自分の理論の中で働いているという理論があったら、信用しないほうがいいと思います。しかし、普遍妥当性の追求は正しいのですから、その姿勢を失わずに、同時に、個別的な研究を惜しみなく行うこと。それによって、射程の大きい普遍性を得るしかないのではないかと思います。

いいですねぇ、こういう講義を聞ける学生って。
まぁ実際にはモグリ学生もいっぱい聴講していたらしいですが。ボクもしらばっくれて行けば良かったなぁ。モグリなら無料だし、それに試験を受けなくてもいいので気が楽だ(笑
歳を取ってタフな世界で過ごす時間が長くなるとどうしてもこうしたピュアな気持ちを忘れがちですが、この行を読む毎にしっかりしなくちゃと思います。


で、イチローのCMに使われているコピーからこの最後の締めの言葉を思い出したというわけです。
たぶん根本的には同じことを言っているのだなぁと。

あ、最後に菊池成孔のユニット「スパンク・ハッピー」の動画を貼っておきます。
右側で踊っているのが菊池氏です。
(ちなみにスパンクは2006年にSparks(!)の前座として野宮真貴をフィーチャーしたライブが最後の活動。締めくくりライブが最初のスパンク体験だった...)

Snow Leopard ではクリエーターが無視される?


Snow Leopard Mac OS X 10.6 からプレインテキストファイルの扱いが変更になったらしい。

例えば、有名なエディタ「JEdit X」でテキストファイルを作成し適当な名前で保存する。
ファインダーからそのファイルをダブルクリックすると、これまではファイルを作成したアプリ(クリーター。この場合ならJEdit X)でファイルを開くことができたが、Snow Leopardからは「テキストエディタ」で開くようになった。

Macintoshのファイルは、ファイルタイプとファイルクリエイターの属性を持っているのが特長だが、そのクリエイターが特定の条件では無視されるということである。
実際InDesignのファイルが全然違うアプリで開かれて大騒ぎになっている事例も報告されていたりするので、これは、ワークフローを組んで(さらに一部自動化して)作業しているような、例えばDTP業界とか、あるいは文章を書く事を生業としているような人などにとってはかなり重大な仕様変更ではないだろうか?

TidBITSに暫定的な対応方法が掲載されていたので紹介するが、これは本当に暫定的なもので既存のファイルを意図したアプリケーションで開けるようにするものにすぎない。
新たに作成するテキストファイルは毎回この方法でクリエイターを変更するしかないが、それはめちゃくちゃ手間がかかる。
根本的にはアプリケーション側で回避方法を工夫してもらうか、アップルが対応してくれるのを待つしかなさそうである。

対応方法だが、要するにプレインテキストファイルを検索し、どのアプリケーションで開くかを明示的に指定するというもの。

手順は、
まずファインダーで「ファイル」→「検索」を選んで検索ダイアログボックスを表示させる。
検索ダイアログボックスの「種類」と書かれているリストボックスから「その他...」を選択する(一番上の図)
検索属性の一覧が表示されるので「生のクエリー」を選択する(上から二番目の図)
検索ダイアログボックスに戻ったら、”生のクエリーが” の右側のテキストボックスに以下の文字列を入力して検索する。
kMDItemFSCreatorCode == "JEDX"

検索結果が出たらCMD+Aまたは「ファイル」→「全てを選択」で、全ファイルを選択する。

CMD+I または「ファイル」→「情報を見る」で左図の情報ダイアログを出す。

”このアプリケーションで開く” が「テキストエディット.app」になっているので、これを開きたいアプリケーションに変更する。

これで既存の全てのプレインテキストファイルを特定のアプリケーションで開けるようになります。

また、上記の例ではプレインテキストファイルは全て一つのアプリケーションで開く事になります。
元々Aというエディタで作ったファイルはAで、Bというエディタで作ったファイルはBで開きたい場合は、生のクエリー(Raw Query)として
kMDItemFSCreatorCode == "JEDX"
の”JEDX”の部分を開きたいアプリケーションのクリエイターに変更して検索します。
ちなみに、ミミカキエディットはMMKE、BBEditなら R*chがクリエイターです。

ちょっと未だ情報不足だったり合点の行かない部分もあるので、この記事は適宜アップデートします。

Maserati GT


ニューヨークとパティ・スミスで思い出したブルー・オイスター・カルト。
この「On Your Feet Or On Your Knees」はライブアルバムの中でも異様なテンションの高さがウリの傑作。
アルバムタイトルはアンコールで演奏される「ワイルドでいこう」に登場するパティ・スミスの”On Your Feet! or....” という煽りMCに由来するもの。

問題はこの曲の直前に収録されているのが”I Ain't Got You"曲で、そのサブタイトルが”Maserati GT"
サブタイトルから想像するまんまのロックンロールなのですが、しかし、昔から疑問なのはなぜマセラッティなのか?
そういえば、映画「ロッキー」では、チャンピオンになったロッキー・バルボアがマセラッティの広告に出るシーンがありますよね。

イタリアの高級スポーツカーとして真っ先に思い浮かぶのはフェラーリだろうに、70年代のあの頃はマセラッティの方が、アメリカではメジャーだったのだろうか?
それとも古くからイタリアの移民が多い東海岸(ニューヨークとかフェィラデルフィアとか)では、フェラーリよりも、戦前からのメーカーであるマセラティの方がステータスが高いんだろうか?

まだまだ世の中知らないことばかりです。

JIm Carroll


毎日ドットJPの訃報欄ジム・キャロルの死を知りびっくりしてしまった。
まさか彼のような人が日本の旧守系大新聞の訃報欄に登場するとは。

一応おさらいしておくと、1949年生まれのニューヨーカーでティーンエイジャーの頃から不良でジャンキー。
18歳で最初の詩集を出版してからは詩人として活動。
またジャンキー時代の体験を記した日記「バスケット・ボール・ダイアリーズ(邦題は”マンハッタン少年日記”」は後にレオナルド・デイカプリオ主演で映画化もされている。

”アレン・ギンズバーグやウィリアムス・バローズ以来のビート詩人”と称され、パンク以前のニューヨークアートシーンでは有名な存在で、パティ・スミスとかBOCなどとも親交があったようである。

またVelvet Underground のライブアルバム「Max's Kansas Ciry(下の写真)」では収録マイクの横に座っている彼の喋り声が収録されていると噂になったこともある。彼のオフィシャルサイトの記述によると、喋り声だけでなく「マイクも持っていた」そうである。

そしてパティ・スミスがポエトリー・リーディングをしているジムに「ロックンロールの方が面白い」と誘ったことをきっかけにバンド活動を開始。
ストーンズのキースに気に入られた事もあってアトランティックと契約して1980年にアルバムデビュー。

で、1980年の「Catholic Boy」からが僕らの良く知るパンクなロックンローラーとしてのジム・キャロルである。

メジャーからのロックアルバムは、「Catholic Boy」、「Dry Dreams」、そして「 I Write Your Name」(左画像)の3枚だが、70年代NYパンクな音が好きな人にとってはたまらない内容である。

基本的には自身のバンドをバックにした硬質なロックンロールが展開されていて、さらに2ndと3rdにはレニー・ケイやアラン・ラニエールも参加している。

3rdではルー・リード(もちろんお友達)の”Sweet Jane”を格好良くカバーしているのだけど、YouTubeを探してみたらそのオフィシャルPVが公開されていた。
こんなPVがあったとは知らなかった。とりあえずその動画を見て、音楽とルックスの格好良さを見て欲しい。
このルックスでポエトリー・リーディングされたら知的なニューヨーカー女性はイチコロでしょうな(笑

ただ、一部で熱狂的にウケても一般的な人気、売り上げには繋がらないというパターンで、結局80年代後半以降は詩作の世界での活動がメインになり、ポエトリーリーディングのアルバムなどを発表しつつ、音楽の方ではたまにライブをやったりミニアルバムを出したりという活動になります。

たぶん、毎日の記事も「ビート詩人のジム・キャロル」という視点からの記事だと思いますが、ロックンローラーとしてのジム・キャロルも忘れてはいけませんね。
60年代から80年代にかけてのニューヨークシーンの生き証人みたいな人ですし、分野は違えどパティのように還暦過ぎても頑張って欲しかったですし、思い出したように出すアルバムもトンがっているものばかりだったのでこれからも時々でいいのでアルバムを出して欲しかった...残念です。

l climb on top of it and come
In and out of time,
Cocking my head to the side slightly,
As I finish shaking, melting then
Into its body, its soft skin
--Jim Carroll, "Poem"



2009/09/13

iTunes LP 詳細

Daring Fireball経由で知ったのだけど、アリゾナのWebデベロッパー Jay Robinson氏がiTuens LP の中身を検証していた。

音楽ファンとして、またデベロッパーとしてそれぞれの立場から見てみたい。

まず音楽ファンとしては、どこまで旧来のLP/CDを再現してくれるのか、あるいは新しいメディアとしてどのような可能性があるのかが気になる。

  1. アルバムのフレームは 1280×720 ピクセル。この中にジャケットを含む種々のコンテンツが表示される。
  2. iTunes LP には約30秒のオープニング画面がある。
  3. その後メイン画面が表示され、メニューからコンテンツを選択できる(DVDと同様のイメージ)。
  4. Play Allで通して再生すると、iTunes LPタイトル個別のヴィジュアライザーが表示される。
  5. iTunes LP内で曲を再生中はずとヴィジュアライザーが表示されている。
  6. DRMはない。
  7. 歌詞はテキストではなく、歌詞が書かれたPNG(画像)ファイルとして表現される。

ホントは自分で買って検証できればいいのだけど、今のところ日本のiTunes Store で購入できて(かつ食指をそそるアーティストの)iTunes LPがないので(The Doors の1st と Grateful DeadのAmerican BeautyはどちらもiTunes LP と同じ音源をCDで購入済なので却下w)。

で、なるほど、イメージ的にはDVDのメイン画面みたいなものなんですね。
LPやCDがジャケットを壁に飾って楽しんだりすることもできるように、ジャケット画像を壁紙にしたりできればいいなぁと思っていたのですが、それはちょっと無理みたい(無理矢理パッケージファイルから抜き出すことはできそう...)

また曲自体にDRMはかかっていないのですが、歌詞はテキストではなく画像として収めらているんですね。
たぶん著作権対策だと思うのですが。
となると、音源ファイルに歌詞が埋め込まれているかどうかも気になるところ。

デベロッパー的観点からみると、
  1. iTunes LPのファイルは 拡張子が .ITLP
  2. ITLPファイルのサイズは、シングルアルバムの場合で500MBくらい。
  3. iTunes LPの記述は、HTML(4.01)、CSS、JS。Flashは使われていない。
  4. iTunes 9 内蔵のiTunes LPブラウザはWebKitベース。なのでSafariでもITLPを開けるかもしれない。

ふむ。
基本的にHTMLで記述されたiTunes LP をiTunes 9 内蔵のWebKitベースのブラウザで閲覧するということですね。
これなら特にSDKなど用意しなくとも、iTunes LP を作成することは可能かもしれない。iTunes 9のWebKit側が独自拡張を施してなければですが。

またこの形式ならiTunes Storeを通さなくとも、インターネット上で直接iTunes LPを公開することが可能かもしれません。
それはそれで喜ばしいことだと思います。

2009/09/11

1973/09/11 Another 911


今日2009年9月11日、いつものようにiPodに選曲を任せて聴いていたら、突然 Calexico の ”Victor Jara's Hands" が流れてきた。
もうねぇ、iPodの中には小人がいるとしか思えませんよ。
よりによって9月11日にこの曲を選曲してくるとは!

9月11日、つまり911というと多くの人は2001年9月11日にアメリカで発生したあの事件のことを思い浮かべるが、もうひとつの911も忘れてはならない。
それと2001年には被害者だったアメリカだが、1973年9月11日にチリで起こった出来事については加害者だったことも。

Calexicoが歌ったビクトル・ハラはチリのフォークシンガー。彼はそのもうひとつの911の時に逮捕され、数日後に悲惨な最期を遂げている。

このチリの軍事クーデタービクトル・ハラについてはWikipedia を参照して欲しい。
そうすれば、なぜ今日”Victor Jara's Hands”が流れることにビックリしたのかが判ると思う。


またこの軍事クーデターの背後にCIAがいたことはほぼ確定なのだけど、CIAの関与をかなり早い時期から告発していたコスタ・ガヴラスの映画「ミッシング」も、その辺りの事情とか当時の状況を判りやすく描いていると思う。
(シシー・スペイセクとジャック・レモンが熱演!)

チリの911はリアルタイムでは新聞記事でしか知る事ができなかったが、2001年の911は途中からリアルタイムでテレビを見始め、2機目の航空機が突っ込む瞬間、ビルが崩壊する瞬間まで観てしまうというさらにショッキングな出来事だった。

当時、インターネット関係のイベントがNYCで開催されていて、ボクも前年2000年にそのイベントに参加し、2001年もあのテロの数日後に出発する予定だっただけにショックだった。
その後、NYCに住んでいる知人たちから、泣きながら家に帰ったとか、数日は怖くて外出できなかったとかの話を聞き、あの事件がアメリカ人に与えたショックの大きさが良くわかった。

それにあの事件を契機に、世界がすっかり変わってしまった。
もうそれ以前の世界とその後の世界は別物としか思えない。このように世界がガラっと変わったのを実感したのは、70年代のパンク以来である。

このまさにハラの手がジャケットになっているのは彼のアルバム「Pongo en tus manos abiertas...」
昔と違い今はアマゾンで簡単に入手できる。

以下、当時撮影したWTCでの写真を掲載しておく。

1枚目は2000年秋にWTCを下から撮影したもの。
400mを超す高さのビルが並ぶ様は圧巻である。


2枚目はサウスタワー(2WTC)からノースタワー(1WTC)を望む。
こっち側の最上階は展望階になっているけど、ノース側の最上階はレストラン。
貧乏人はこっちで金持ちはあっち...というワケでもないが。
ノースタワーの向こう側に広がるのはマンハッタンの摩天楼。
ちなみに後ろを振り返れば遠くに自由の女神が見える。


最後のは地上410mの展望階から眼下のワールドトレードセンタープラザを見下ろしたところ。