2009/09/15

JIm Carroll


毎日ドットJPの訃報欄ジム・キャロルの死を知りびっくりしてしまった。
まさか彼のような人が日本の旧守系大新聞の訃報欄に登場するとは。

一応おさらいしておくと、1949年生まれのニューヨーカーでティーンエイジャーの頃から不良でジャンキー。
18歳で最初の詩集を出版してからは詩人として活動。
またジャンキー時代の体験を記した日記「バスケット・ボール・ダイアリーズ(邦題は”マンハッタン少年日記”」は後にレオナルド・デイカプリオ主演で映画化もされている。

”アレン・ギンズバーグやウィリアムス・バローズ以来のビート詩人”と称され、パンク以前のニューヨークアートシーンでは有名な存在で、パティ・スミスとかBOCなどとも親交があったようである。

またVelvet Underground のライブアルバム「Max's Kansas Ciry(下の写真)」では収録マイクの横に座っている彼の喋り声が収録されていると噂になったこともある。彼のオフィシャルサイトの記述によると、喋り声だけでなく「マイクも持っていた」そうである。

そしてパティ・スミスがポエトリー・リーディングをしているジムに「ロックンロールの方が面白い」と誘ったことをきっかけにバンド活動を開始。
ストーンズのキースに気に入られた事もあってアトランティックと契約して1980年にアルバムデビュー。

で、1980年の「Catholic Boy」からが僕らの良く知るパンクなロックンローラーとしてのジム・キャロルである。

メジャーからのロックアルバムは、「Catholic Boy」、「Dry Dreams」、そして「 I Write Your Name」(左画像)の3枚だが、70年代NYパンクな音が好きな人にとってはたまらない内容である。

基本的には自身のバンドをバックにした硬質なロックンロールが展開されていて、さらに2ndと3rdにはレニー・ケイやアラン・ラニエールも参加している。

3rdではルー・リード(もちろんお友達)の”Sweet Jane”を格好良くカバーしているのだけど、YouTubeを探してみたらそのオフィシャルPVが公開されていた。
こんなPVがあったとは知らなかった。とりあえずその動画を見て、音楽とルックスの格好良さを見て欲しい。
このルックスでポエトリー・リーディングされたら知的なニューヨーカー女性はイチコロでしょうな(笑

ただ、一部で熱狂的にウケても一般的な人気、売り上げには繋がらないというパターンで、結局80年代後半以降は詩作の世界での活動がメインになり、ポエトリーリーディングのアルバムなどを発表しつつ、音楽の方ではたまにライブをやったりミニアルバムを出したりという活動になります。

たぶん、毎日の記事も「ビート詩人のジム・キャロル」という視点からの記事だと思いますが、ロックンローラーとしてのジム・キャロルも忘れてはいけませんね。
60年代から80年代にかけてのニューヨークシーンの生き証人みたいな人ですし、分野は違えどパティのように還暦過ぎても頑張って欲しかったですし、思い出したように出すアルバムもトンがっているものばかりだったのでこれからも時々でいいのでアルバムを出して欲しかった...残念です。

l climb on top of it and come
In and out of time,
Cocking my head to the side slightly,
As I finish shaking, melting then
Into its body, its soft skin
--Jim Carroll, "Poem"