2009/09/17

Joe Bonamassa Live in 代官山UNIT


噂のブルース・ギタリスト、ジョー・ボナマッサ(発音的には”ボナマサー”)の日本ツアー最終公演、代官山UNITで聴いてきました。

実は名前はあちこちで目にはしていても実際の音を聴くのは今回が初めて。
21世紀型ホワイトブルースはどんなもんだろうとかなり期待していました。

前座は日本のサザンロックバンド。
気持ちいいスライドを聴かせてくれるんだけど、全体的にはUFO meets オールマンズな感じでユニークといえば、ユニーク。
最後はディッキー・ベッツに捧げた曲を演奏して、たしかにベッツ風だけど、ホントにベッツ風にキメるならアレがなくちゃね! のアレが無くてうーむ、詰めが甘い(笑
関係ないけどディッキー・ベッツとリチャード・ペティって名前も風貌も似ているよね。もちろんディッキー・ベッツの方が真似ているんだけど。

それからジョー・ボナマッサが登場。
なるほどー、21世紀型ホワイトブルースはダークで鋭角な音なのだな。ギターはもちろん、ドラムの音など完全にグランジを通過したからこそ出せる音だ。

基本的にブルースベースでワイルドな速弾きギタリスト。
そして「ブルース」というよりも、往年の「ブルースロック」を思い浮かべてもらう方が早いだろう。
例えば、ブラインド・フェイス、テイスト、ジャック・ブルースなど英国勢の演るホワイトブルースに近い。
初期フリートウッド・マックなどのような正統派ブルースバンドほど端正な演奏ではない。
かと言って、ジョニー・ウインターのように破綻しながら弾き倒すほどには狂ってない。
なんちうか、音は黒いんだけど、昔のブルースロックバンドのような黒人的黒さじゃなくて、時代の黒さが反映されているかのよう。

この手の音は全然嫌いじゃないというより積極的に好きなのでオッケーだったんだけど、やはり付いて行けないのは速弾き部分。アコギのソロセットなんか、アル・ディメオラとパコ・デ・ルシアの悪夢の速弾き対決なんかを思い出しそうで焦った。ああいう巧さをひけらかすような演出は止めて欲しい。積極的に嫌いです。

あと前座のバンドにも言えるのだけど、曲が聴いたことのあるようなものばかり。
はっきりカバーと判る曲もあれば、引用だらけのオリジナルらしき曲とか。カバーならカバーでよいのだから、無理して引用だらけの演奏なんかして欲しくないですね。
その辺り、単に気持ち良い音を出せばいいってワケにもいかないんだから、曲作りとか演奏の巧さに頼らないパフォーマンスとかいっそうの向上に励んで欲しいですね。
そうでないと、永遠の未完の中堅ギタリストで終わっちゃうよ!