2009/11/28

No Man's Land @ 在日フランス大使館


広尾の在日フランス大使館で開催されている「No Man's Land」に行ってきました。

フランス大使館の旧庁舎が取り壊されることになり、解体する前に庁舎全体を使って様々なインスタレーション展示を行おうというもの。
日仏のアーティストが参加しています。

イベントのホームページはこちら

開館日は木曜〜日曜日まで。
開館時間は10時〜22時まで(ただし木・日は18時まで)
入館料無料。
入場にあたってIDの提示、身体検査などは必要ない。
期間は11月26日から2010年1月31日まで。

フランス大使館へは地下鉄日比谷線の広尾駅から歩いて5分ほど。明治通り沿いに古川橋方面へ歩き、ニュー山王ホテル先の小道を左折してすぐ。有栖川公園からならまっすぐ歩いてやはり5分。


入ってまず目につくのが既に有名になった感もあるプジョー207CCを使ったインスタレーション。

205までの、クラシックとも言えるデザインも好きだが、206以降のデザインも好き。
206が出た当時はそのデザインに対して賛否両論だったが、もうあの当時からボクは絶賛。

206が日本の路上に出て10年経つが、あの時点であのデザインというのはやはり凄かったと思う。対向車としてすれ違う206は惚れ惚れするほど格好良く、普通の大衆向け乗用車にあんなデザインをしてしまうモダンフレンチデザインに感心したものだ。

普通はフランス大使館に用はないので中に入るのは初めて。

207CCの後ろには3階建ての旧本庁舎が控えています。
ゲートをくぐると・・・

そこの庭は写真のような和風庭園。

”在日”大使館だからそれに合わせて日本風というわけではなく、やはりフランス人のジャポネスク趣味は筋金入りだと思わせますね。
流行とかじゃなく、本気で侘び寂びに憧れるのはフランス人だけだよなぁ。



庭をゆっくり眺めてから建物内に突入。

で、ここはエントランスロビー。
イベント開催中は簡単なカフェになってます。

いちおうこれもインスタレーション・・なのかな?

しかし、庭とこのロビーの落差がすごい。
いきなりなモダンポップな世界が展開され、これはフランスをなめんなよという挨拶でしょう。


本庁舎の地下1階から3階までの各室でインスタレーションが展示されているし、本庁舎横の別館にも展示があったり、とにかく数が多いです。

これほど沢山あるとは思わず、1時間もあれば全部見られるだろうと思っていたのですがとんでもない。
全部を見るのに1時間半もかかってしまいました。またインスタレーションという展示の性格上、見落としもあるかもしれない(笑

なので、ゆっくり全部を鑑賞するには2時間はあった方が良いでしょう。
ボクが行ったのは金曜日夕方だったので入場者の数も少なかったのですが、週末は混雑するでしょうねぇ。もしかしたら2時間あっても足りないかもしれない。

また、お勧めは日没前に入場し、暗くなってからライトを使ったインスタレーションを体験するパターン。
ボクも意図せずそういうタイミングで鑑賞したのですが、明るい昼間では気付かないものもありますし。
行くならたぶん金曜日や土曜日の夕方が良いのではないでしょうか。

最後にいくつか展示作品をご紹介。

正直207CCとかプジョーやシトロエンといった名前に釣られて行ったイベントですが、予想外に本格的なアートぶりで思わぬ収穫でした。










2009/11/27

History of Music Business


前々から、これからのミュージックビジネスがどうなって行くのか考えている。

音楽を生み出す社会の背景やテクノロジーの進化が、特に大衆音楽にどのような影響を与え、音楽を生活の糧にするためのいわばビジネスモデルがどのような変遷を辿ってきたか、自分なりに次のように考えている。
なお、時の権力者によって保護されたり、権力あるいは宗教者の権威付けに利用されるような音楽についてはまるっきり想定していない(笑

読んでもらえば判るが、基本的により多くの人に音楽を届けるためにシステムとテクノロジーが使われているし、それによってどんどんビジネスの規模が拡大している...というのが大前提。

まず近代市民社会成立以前。
この時代のプロフェッショナルな大衆音楽家については正直良く判らない。
おそらく吟遊詩人とか笛吹きなどの大道芸人、日本であれば琵琶法師とか瞽女などが該当するものと思う。
演奏活動は市や街頭など。
観客は少数。(もしかしたら戸口など1あるいは数名程度を相手にする場合も)
観客が演奏を聴く動機は、単なる偶然居合わせたか、狭いサークル内での知名度による。
料金徴収は投げ銭。
収入は 演奏回数×平均観客数×平均料金
コストは基本的にゼロ。
従って収入が人の生活費を上回れば生きて行ける。

これが、市民社会が生活し娯楽がビジネス化することで、「公演」が成立するようになる。
演奏活動は劇場、飲食店など。
観客は数十〜数百人。
ここで始めて観客が「演奏を聴く」という明確な動機を持って公演場所に足を運ぶようになる。
料金徴収は入場料。
収入は 演奏回数×平均観客数×平均料金。
ただし、興行主が介在するようになってくるとコストとして興行主への支払いが発生するが、実際にはミュージシャンへの”ギャラ”という形をとる。

さらに交通網が整備してくると、ミュージシャンが短期間で各地を回ったり大陸間を移動して演奏活動を行うことができるようになる。つまり「ツアー」が成立するようになる。
演奏活動は劇場、飲食店など。
観客は数十〜数千人。
料金徴収は入場料。
収入は 演奏回数×平均観客数×平均料金。
また遠くの地で集客するためにプロモーションが必要になりそのためのコストが発生する。

20世紀に入ると「コピー」により演奏家が各地に行かなくとも、観客も演奏場所に足を運ばずとも、「演奏を聴く」ことができるようにった。レコードの誕生である。
演奏活動はスタジオ。
観客は数千人〜数百万人
料金徴収はレコード販売。シングル、SP盤など。単価は最終的に数百円。
収入は レコード売上げ枚数×平均料金×ロイヤリティー。
コストとして録音費用、レコード制作コストが新たに発生するようになった。
また、並行して観客を前にしたライブ演奏も引き続き行われるが、その主な目的はレコード販売の宣伝活動である。

さらに1967年、ビートルズが「サージェント・ペッパーズ」を発表し、複数の曲から成るアルバム単位での販売が主流になり、その単価の高さから音楽がビッグビジネスとして成立するようになった。
演奏活動はスタジオ。
観客は数千人〜数百万人
料金徴収はレコード販売(ただし単価はシングル時代の数倍)
収入は レコード売上げ枚数×平均料金×ロイヤリティー。

1980年代に入ると、メディアミックス、マーチャンダイズ販売が一般化し、現在に繋がるミュージックビジネスの原型が出来上がった。
特にミュージシャンをキャラクター化することでマーチャンダイズが可能になったことが大きい。その代償としてミュージシャンがスターシステムに順応することを余儀なくされているワケだが...
演奏活動はスタジオ + ライブ
観客は数千人〜数百万人
料金徴収はレコード売上げ
収入は レコード販売枚数×平均料金×ロイヤリティー + マーチャンダイズ + 二次利用料 + ライブ収入

特に2003年のiTunes Store以降、状況が一変した。
演奏活動はスタジオ + ライブ
観客は数千人〜数百万人
料金徴収はレコード売上げ + ダウンロード課金
収入は レコード売上げ枚数×平均料金×ロイヤリティー + ダウンロード回数×100円×ロイヤリティー + マーチャンダイズ + 二次利用料 + ライブ収入
ただし、レコード販売枚数は激減している。

言うまでもないが、いつの時代でも公演だけで生活しているミュージシャンもいるし、全くライブ活動をせずにレコードを制作するだけのミュージシャンもいる。

こうして振り返ってみると、これからの音楽業界のビジネスモデルが見えてくるのではないだろうか。
シングル曲を無料あるいは小額でネット配信しプロモーションとし(コストも最小限で済む)、
プロモーションを兼ねたライブツアーを行い日銭を稼ぎつつマーチャンダイズで利益を確保し、
アルバムをパッケージあるいはダウンロードで販売しさらに利益を確保する。
ビッグビジネスとして音楽をやって行くには、もはやこれしかないような気がする。

あるいは、
初期の吟遊詩人の時代がそうだったように、納得のいく音楽を制作し、
ネットワークで少数の理解者に直接販売し費用を回収する。
あるいは、
ロードに出て各地の観客から直接演奏費用を回収し、
その音源をネットワークで少数の理解者に直接販売し費用を回収する。
といった生き方も可能だろう。
特に全世界を相手にした場合、「少数の理解者」が数万人オーダーであることも稀ではないので、それだけで十分ビジネスになるだろう。

World Party Live Archives


Karl Wallinger率いる(というかワンマンプロジェクと)のWorld Partyが、過去の音源を大放出中。
Karlのサイトで、MP3またはFLAC形式でダウンロードできます。

2009年11月26日時点で25公演分の音源と、映像が1本公開されてます。
来週からは80年代の公演の大放出が始まり、最終的には350公演くらいになるそうです。
また、ざっと聴いてみたところ、音質的にはかなり玉石混合な感じですね。

Karl Wallingerは初期The Waterboysのキーボードの人で、当時はマイク・スコットとの双頭バンドみたいに捉えていたんですが、「This Is The Sea」を最後にWaterboysを離れWorld Partyを始めてます。

結構才能のある人で、キーボードの他にギターも弾くし、ボーカルもこなす。特にボーカルは一瞬ミック・ジャガーを彷彿させるようなワイルドなボーカル。

そして音の方は60年代的な高揚感のあるロックを再現しているかのよう。
初期The Waterboysの雄大な音に、ディランのような曲、そしてミックのようなボーカル。
なので、欧米では今でも学生とかに非常に人気があるようです。
例えば、カリフォルニアのバークレー辺りでは人気バンドのひとつだとか(ホントかよ?)。

逆に言えば、普通の人にとってはアナクロもいいところで、アルバムの売上げはあまり芳しくなく、ライブで糊口を凌いでいるようですね。
ボクもWorld PartyのCDを中古屋に売ったら、とんでもない買い取り値段(二桁の下の方)を提示されて口あんぐりだった記憶が(笑

でもThe Waterboysが好きだったり、往年のロックが死んでも忘れられないような人であれば気に入ること間違いなし。
無料でもあるし、とりあえず80年代音源をいくつか聴いてみてください。

Total Workout 24.4

また時間が空いてしまった。
本日はフリー・トレーニング。

トレーニングの間隔を空けてしまった場合、どうしても軽くリハビリから始めないといけない。

ということで、まずラン を20分。
やはり二週間空けると身体が重くてペースが上げられない。

少し休憩してから
ステアアップ 5分
ダンベル、赤井式腹筋背筋にテイクオフ練習2セット。

とりあえず身体も軽くなったので、そのまま六本木〜有栖川公園〜広尾と散歩(笑

間を空けないよう、週末には必ずトレーニングしようと思う。

体重を計ってみると前回比で −0.4Kg。
ちょっと減り過ぎかも。
10年前の体重までもう少しのレベルになってしまった。
ちゃんとタンパク質を摂るのはもちろんだが、炭水化物の摂取量を少し緩和した方が良いかもしれない。

ということで、明日はあの有名なスイーツというのを食べてきます!

2009/11/25

イングロリアス・バスターズ


白戸家のタラちゃんことクエンティン・タランティーノの新作「イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)」を観てきました。

3連休最後の日の朝イチの上映に出かけたのだけど、六本木ヴァージンの客席は満席近くまで埋まってました。
それだけ話題作なのか、景気と千円高速のせいで近くて安くて楽な娯楽に人が流れたのかは不明(笑
面白くなければ全額返金キャンペーンも話題だけど見ていた限りでは途中で席を立った人はいませんでしたね。

ストーリーなどは他のサイトでチェックしてもらうとして、内容はもういつも通りのタランティーノ節。
だらだらした会話シーン、B級ぽさ満載のグロシーン、オフビートな展開、何のメッセージもないスカスカな感じなどなど。
おまけに思わせぶりな登場人物はどんどん死んでいくし。
しかも、休日に早起きしてまで観に行ったのに、終わって昼飯を食べればもう夕方という長さ。
普通に考えればオレの休日を返せなんだろうけど、映画好きにはたまらんですね。面白い!

ヨーロッパの俳優を揃え、英仏独それとイタリア語が飛び交い、舞台はパリ。
たぶん今回タランティーノがやりたかったのは50年代60年代の戦争映画の再現なんだろうね。
で、B級戦争映画から大作戦争映画まで、あの感覚”だけ”はきっちり感じられ、その狙いは見事に的中したと思います。

また過去の映画からの引用も、アルドリッチ、トリュフォー、ドライヤー、デパルマなどなど。カサブランカ? というシーンもあるし、なんと自分の映画からも引っ張って来てるし。
そこら辺のネタ元探しも楽しいけど、それはDVDになってからのお楽しみですね。

そして今回の最大の話題はたぶんハンス・ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツ!
いやぁこんな人が居るとは知らなかった。よくキャスティングしたなぁ。

そうそう、NHKフランス語講座で懐かしいジュリー・ドレファスがまた出ています。相変わらずお美しい!

2009/11/22

ルーブルの馬


大日本印刷が運営する「ルーヴル - DNPミュージアムラボ」では定期的に”フランス及びルーヴル美術館をテーマとした映画”を上映しているのだが、今日は「ルーヴルの馬」というドキュメンタリーを観てきた。

ルーヴルに所蔵される膨大なコレクションの中から馬に関連するものを選び出し、それを通じて人間と馬との長い関わり合いを描いたものだ。

もともとルーヴル宮殿は馬の宮殿(例えば馬蹄型の階段)だったそうで、ルーヴルと馬というのは実は切っても切れない関係になるらしい。

馬が家畜化されて5000年、そのほとんどの時間、馬は権力と支配の象徴として使われて来たという歴史観にはなるほど。
古代オリエントの時代からナポレオンまで、権力者がなぜ馬にまたがり、またその馬がなぜ後ろ足立ちをしているのか、これで納得できた。
1時間という短いドキュメンタリーだったが実に興味深いものだった。
鑑賞は無料だが予約制。興味のある方はメディアラボのメールニュースに登録しておけば、新規上映のお知らせが届く。

まったく余談だが、統計で有名な”ポアソン分布”はフランスの数学者ポアソンが、”フランス陸軍で兵隊が馬に蹴られて死ぬ確率”を研究している過程で発見した(と大昔に大学の授業で習った)。
フランスならではの発見のような気がする(笑


また、このメディアラボでは大日本印刷の技術紹介展や、最新の技術を用いた美術鑑賞支援サービスの実演などを行っている。
今日も「1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像」と題した展示会が行われていて、AR端末(!)を使った情報提供とか、タッチパネル(!)式のディスプレイ展示などなど、なぜか話題の技術が使われて興味深かかった。
ただし完全予約制で、飛び込みで入ってもAR端末は使えない、AR端末がないとタッチパネルも反応しないなどなど。
指をくわえて眺めるしかなかったのが残念。

Google Wave Add-on for Firefox


Google Wave もみんないろいろ試行していると思うが、一時期の盛り上がりに比べると比較的落ち着いて来たようにも見える。

実際、新しく登場する公開Waveの数も以前ほどではないような気がする。
もっともこれは、ユーザがこっそりと新しいアイディアを試しているのも理由に上げられるかもしれないが(笑

そんな状況なので、参加しているWaveの更新アクティビティも一時に比べ下がっている。
でも、Waveが更新されたかどうか毎回 wave.google.com を開くのも面倒、常時Waveを開いているのもCPUと帯域の無駄遣いな気がする(なにせCommetなので)。

ということで、ボクが使っている「Google Wave Add-on for Firefox」を紹介したい。
これはその名からも判るとおり、受信Box内の未読Wave数(新着Wave+参加しているWaveの更新)をステイタスバーに表示するFirefoxのアドオンである(画像参照)。

リリース時点では、”初のGoogle Wave用アドオン”だったが、現時点の最新バージョンは0.3。
また作者は他にも有名なGoogle Voice用アドオンも開発している有名な開発者で、あまり変なアドオンでない(と思われる)ので安心して使用出来るのも吉。

インストール方法は普通のアドオンと同じ。

インストール後にFirefoxを再起動し、設定画面を出したのが左図。

GWaveに使うGoogleアカウントの情報と、受信箱を何秒毎にチェックするか(デフォルトは300秒=5分)、タイムアウトを何秒に設定するか(デフォルトは30秒)を入力すればすぐ使えるようになる。

チェックするインターバルとタイムアウトはデフォルトで問題ないと思うが適宜変更されたい。

ただ、ここまで書いておいてなんだが、実は未読数がリアルタイムに反映されていないようでもある。
GWave側の問題ないのか、APIの問題か、あるいはこのアドオンの問題かは不明。
あまり頼り切らず、未読が増加傾向にあるな...というレベルの使い方をお勧めしたい。

2009/11/21

Location Is The Missing Link

木曜日にプレスリリースを出したり新製品を発表すると、そのニュースが紙面を飾るのは翌金曜日。
読んだ人は週の最後のニュースとして印象に残るし、管理職は木曜が比較的ヒマなのでオンラインでリアルタイムにニュースを読む可能性も高い。
また週末商戦に商品を投入するにも都合がいいし、ネットサービスの場合は何か問題が発生しても金曜日に対応出来る。
という話を聞いたことがある(笑

そんな理由もあってか、今日は位置情報関係のニュースがどどっと出た。

TwitterがGeolocation APIを始めた。
Fousquareが東京も対応都市として追加した。
ARブラウザのLayarがFoursquareレイヤーを追加した。

Twitterのは非常に重要な機能追加だと思うが、残念ながら対応しているiPhoneアプリが少ない。少なくとも自分が常用しているものは全滅なので、もう少し経って使える環境が揃った時点でアプリの紹介と併せて記事にしようと思う。

Foursquareも以前から登録していて、やっと使えるようにはなったがiPhoneアプリが貧弱。ここを押せば面白い情報が出る・・というところでアプリがクラッシュするという状態で、ちょいみせストリップみたいなもの。
なので、こちらももう少しアプリが安定し、紹介できるレベルまで使い込んでから記事にしたいと思う。

まぁ本音を書くと、さすがに全部追いかけて使い倒している時間も体力もなかったということで(笑

2009/11/19

次期iPhone


次期iPhoneについてMacWorldの記事が面白かったので。
何かリーク情報があるってワケじゃないですよ。

真面目に、この分野(スマートフォン)でiPhoneがトップであり続けるために次期iPhoneはどうすればよいかの考察です。

もっと個人的には「今3GSを買わず、来年出る新iPhoneを待つ理由」を作りたかったのでw
来年まで待てば多分こうなる! と。

まずハードウェア面。

新ディスプレイ
Android携帯には大型スクリーンを持つものもあるし、Zuneのように低消費電力のOLEDディスプレイもある。
iPhoneは理由があって今のディスプレイを採用しているワケだし、スクリーンサイズを変えるとアプリ側の影響も大きいので、ここはやはり低消費電力方向かな。バッテリーも長持ちするし。

カメラ
3メガあれば十分。
あと必要なのはズーム機能と(記事にもあるように)LEDフラッシュくらい?
ズームはコスト面さえクリアされれば搭載されると思う。フラッシュは微妙だね。

バッテリー
実はiPhoneのバッテリは他のスマートフォンより長持ち。とはいえ長いにこしたことはないよね。
省電化も進むので半日使いっ放しできるようにはなるかな。

サイズ
記事にはないけど、やはり気になるのはサイズ。より小さく、薄く、軽くという方向はあるにせよ、フォームファクターそのままで周辺機器のエコシステムを維持しなければならないので、サイズ変更はしない。と思う。


ソフトウェア面では

PIM機能の強化
判りますね。iCalとToDoとメモの同期。メモアプリの高機能化。
「スマートフォン」というカテゴリで比較されると、PIM(Personal Information Management)機能の面では、例えばPalm Preの後塵を拝してたりしますから。

ワイヤレス同期
MobileMeを使えばOTAでカレンダーなどを同期できるけど、iTunesから音楽ファイルなどを同期するにはUSBケーブルが必要。
これは確かにワイヤレス方向に行く可能性が高いですね。そうすれば、Palmとの同期戦争(笑)にも決着がついちゃうし。

マルチタスクと通知機能
ここも他のスマートフォンに比べて弱いところ。
特にPalmがマルチタスキングを消費者に判りやすく見せることに成功しているだけに、iPhoneも頑張ってマルチタスク化して欲しい。可能性は五分五分かなと思うけど、個人的にはかなり欲しい。

内蔵Turn-by-Turnナビ
GoogleがAndroidに載せて来たアレですね。
Apple純正が載るかどうかは微妙。でも、将来のジオ広告配信とか、GoogleとAppleの微妙な関係を考えると、なんとか搭載してくるのではないかと思う。


という感じで、自分的は来年のiPhoneはバッテリーも長持ち、ズーム付きビデオ兼用カメラが搭載され、USBケーブルからも解放され、マルチタスクなものになると予想しています。
やっぱ3GSは見送りだね(笑

2009/11/13

ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー


爆音試写会の二本目は「ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー(Dirty Mary, Crazy Larry)」

原題を見ればわかる通り、”ラリー”は競技のラリーではなく、Larryという人名である。

主人公は3人。
ピーター・フォンダ演ずる元レーサー、アダム・ロークが演ずる元メカニック、スーザン・ジョージはビッチ。
犯罪を犯した男二人にメリー(スーザン・ジョージ)が転がり込んできて、ビック・モロー演ずる型破りな保安官の追跡を受けるというのがおおまかなストーリー。
あとロディ・マクドウェルも出てる。

中身は・・・バニシング・ポイントが一流のB級映画とすれば、ダーティ・メリーは普通のB級映画。
テレビ東京で放映されたり、あるいはキー局の深夜に埋め草的に放映される類いの映画。たしか日本でも何回か放映されているハズ。ボクもテレビで観た記憶があるもの。

そんなB級映画だが、カーアクションに関しては超一流(笑
クルマ好きにはたまらない。
逃走に使われるクルマは最初がシボレー・インパラ。次はダッジ・チャージャー。
ぶっ太いエキゾーストノートが唸るうなる。
これは爆音上映でしか味わえないなぁ。本当に目の前にV8フルサイズのチューンされたアメ車がいるかのようだったもの。

走り回るところもお尻を振ったり、コーナーにオーバースピードで突っ込んだり、盛りだくさん。観ていて飽きないです。
またジャッキアップしながらハンドルを切ろうとするので、思わずおいおいと画面に突っ込んだら、予想通りの結末だったり(笑
あるいは追うパトカーからタペット音が聞こえるなぁと思ったらホントにエンジンがブローしたり(笑
このテイストを現代に再現しようと試みたのがタランティーノの「デス・プルーフ」だったりするんですが、さすが本家としての貫禄たっぷり。

中身もね、ロードムービーだし、男2人と女のありがちな組み合わせ、自身もアウトローな保安官とか、面白くなる要素はあるけど、これは敢えてそうした情緒的、メッセージ性を薄めてアクションに徹しているところが潔いです。

ピーター・フォンダは一番格好良かった頃なので、演技さえしなければ最高。でも演技はやっぱり大根だね、この人は。

そんな大根ぶりをみたり、カーアクションばかりに力を入れる監督をみて、たぶんスーザン・ジョージは自分が頑張らなくちゃと思ったのでしょう、すごい熱演。
もともとこの人は色気満開の熟れた肉体と童顔が持ち味なんだけど、この映画ではいかにも西部女らしい味も素っ気も無い肉体とビッチな脳みそを持った女の子を演じてます。素晴しい。

やろうと思えばもっと気取ったアメリカンニューシネマにもなるものを、敢えてバカっぽくB級に徹したことで、普遍的な面白さを獲得できた愛すべきB級映画でした。

Google Wave Blog 開始


Google Wave の開発チームがBlogを初めてます。
題して「The Google Wave Blog

もちろん英語なんですが、とりえずfeedだけでも購読しておくのが良いかと。


実質的な最初のエントリーは「WaveをFollowする機能が追加されたよ」というもの。

要するに、パブリックなWaveに参加せずともウォッチできるというもの。

with:public で検索したWaveのツールバーに「Follow」というボタンがあるので、それを押すとそのWaveのフォローが始まります。

InBoxから消したい場合は「Archive」ボタンを押すといったんInBoxは見えなくなりますが、Waveが更新されるとInBoxに再び出現します。
フォローを止めるには「Unfollow」ボタンを押します。

たしかに、自分をさらさず単に情報を得たいだけというWaveもあるので、これは便利な機能。
ArchiveしておけばInBoxが煩雑になることもないですし。

バニシング・ポイント(英国版)


あの「バニシング・ポイント(Vanishing Point)」のコレクター版が12月23日に発売される。

その発売に先駆け、”爆音試写会”が吉祥寺バウスシアターで行われたので行ってきた。
同時上映は「ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー」。
二本立てで19時に始まり終わりは23時近いという大変な試写会(笑
まさに70年代のグラインドハウス的感覚も味わってもらおうという趣旨であろう。

さて、この映画は名画座で1回、TVで数回、DVDを買ってさらに数回は観ているほど好きな映画で、過去にはこんな思い入れたっぷりの文章なんかも書いている。全文引用してみよう。

 初めてレンタルで借りたDVDはあの名作「Vanishing Point」。B級深夜ムービーでもあるけど(笑)俺的には絶対譲れない名作。

 話は簡単で、デンバーからサンフランシスコまで36時間でダッジ・チャレンジャーを陸送するためハイウェイをぶっ飛ばすだけ。なんでサンフランシスコまでかというと、クルマの陸送が主人公の仕事だから。なんで36時間かというとそれでプッシャーとヤク代を賭けているから。36時間でフリスコに着けばドラッグをタダにしてやるぜ、着かなかったら倍返しだという賭けをついついしてしまったから。

 で、最高速250Kmは出るぜというチャレンジャーをぶっ飛ばす。コロラド警察も振り切り、ネバダ警察も一蹴し次はカリフォルニア。さてサンフランシスコに辿り着けるか!?

 何回観ても後半は心がヒリヒリするようなストーリー、映像だなぁ。客観的にみれば、単なる無法暴走イッちゃったジャンキーなんだろうけど、スーパー・ソウルという狂言回しとなるDJを絡ませることで、コワルスキー(主人公の名前)にどんどん感情移入してしまうんだよね。西部(あ、アメリカに限らずどこでもそうかも)の無法者の多くが、実情はどうであれヒーロー化されているように、コワルスキーもどんどんヒーロー化され、人々の潜在的な願望を肥大化して具現化する存在となっていくところと、あくまで個人的動機が行動原理でしかないコワルスキーの対比とかね。

 あぁ、でもコワルスキー、結局安全な人生を選んでしまった俺のもう片方の人生でもあったかもしれない存在だ。・・・と感じさせてしまうのがこの映画の凄いところなんでしょう。

 ラスト、ドラッグで恍惚となっているのか、あるいは人生の意味を悟ったのか、笑みを浮かべながらVanishing Pointに突っ込んでいくコワルスキーの表情は何を象徴しているんだろうか。とにかく絶対に忘れられない名作。その後、あのヴィーゴ・モーテンセン主演でリメイク版も作られているらしいけど、そっちはどうなんでしょうね。

 あ、あとこの映画にはデラニー&ボニー&フレンズが出演しております。TV版ではカットされたりよく判らなかったりしたんだけど、作中で強烈なゴスペルを聴かせてくれてます。今まで気がつかなかったんだけど、リタ・クーリッジも初々しい姿で歌ってますね。別のシーンだけど、デビッド・ゲイツもピアノを弾いているぞ。こういうところは劇場で観るよりDVDの方が重宝だなぁ。


というワケで、もうバニシング・ポイントは知っているという前提で。

まず、今日上映されたのは、英国で公開されたバージョン。
そして、ボクたちが知っているバニシング・ポイントは米国バージョン。

時系列でいうと、この映画はまず英国で公開されヒット。
その後アメリカの観客向けに判りやすく編集されたものの、米国では大コケ。ただし日本で公開された米国バージョンはそれなりにヒットしたらしい(ボクはリアルタイムには観てない)。

米国版と英国版の大きな相違は、米国版では日付と時刻のテロップが入る代わりに、英国版にあったシャーロット・ランプリングの登場シーンがカットされている。

それにしても。
今夜この英国版を初めて観てのけ反ってしまった。
一部ネタバレになるが書いてしまう。
基本的なストーリーは同じであるが、映画の意味が英国版と米国版では全く異なってしまう!

米国版でのコワルスキーは自身の存在を、彼なりの意味をもって消失させるのだが、英国版ではそれが別の理由になっている。
具体的にはシャーロット・ランプリングの存在をどう解釈するかなのだが。

英国の観客向けには様々な解釈が可能な物語として見せたが、米国人にはもっとシンプルにコワルスキーのニヒリズムを見せようとしたのだろうか。
当時の英国と米国の時代の雰囲気の違いなのか、観客の違いなのか、とにかく英国でのバニシング・ポイントはこういう映画だったのだ!

今回発売されるコレクターズ版には見慣れた米国版と共に英国版も収録されているので、まず米国版を、その後に英国版を観て欲しい。今まで知っているバニシング・ポイントと全く異なるバニシング・ポイントが観られる。といっても時間でいえばほんの数分の違いしかないのだが、そのシーンひとつでここまで違う映画になってしまうとは。

2009/11/11

Google Location Alert (beta)


今日発表された Google Latitude 関係のもう一つの追加機能が Google Latitude Location Alert (ただしベータ)。

たぶんGoogle的にはこっちの方が本命の機能なんだろうと思うが、理由があって実際のレビューは後日。
とりあえず設定のところまで。

要するに、友人が近所に来たらメールやSMSで通知しますよという機能だが、素直に実装するといわゆるウザイ機能になってしまう。
例えば、通勤時には道沿いの友人たちにSMSがばらまかれ、出社するとこんどは会社の同僚達にSMSが送られるということになってしまう。

そうならないようGoogleでは「ユーザの行動履歴を保存、分析し、必要と判断した時にアラートを送る」ことにしたらしい。
設定ページには次のように書かれている。

  • You or your friend are at an unusual place, filtering out routine alert cases at home or work.
  • You or your friend are at a routine place but at an unusual time
つまり、普段の行動と違う場所にいたり、よく行く場所でも普段と違う時間帯にいると、アラートの対象となるようである。



えっと、設定方法。

まずLocation Historyが有効になっている必要があるので、そちらの設定を行う。
(Location Alerts側で同時に有効にしても可)

次にGoogle Latitude の Location Alertsページを表示させ、「Settings」欄にある"Enable Alerts Only" ボタンを押せばよい。

また、通知の受け取り方法はeメールとSMSを選択できる。
ただSMSは電話番号の確認処理が必要で、入力した番号にベリファイコードをSMSで送られることになっているが、もしかしたら対日本向けには対応していないかもしれない。
(実際、設定してから半日以上経過するが、まだSMSが届いていない)

とりあえずeメールで受け取るをチェックして保存すれば設定は終了。

だがこれだけではアラートは送られない。
やはり設定ページには太字でこのようにも書かれている。
It may take up to a week for us to learn your usual locations and start triggering alerts.
あんたの行動パターンを分析するのに1週間ほどかかるのでアラートを送るのはそれからだよと。

このエントリーの最初で”レビューは後日”と書いたのはそういう理由である。

検索履歴どころかリアル世界での行動履歴までばっちり、しかもユーザの能動的な承認の下に保存分析してくれるので、今後このサービスがどこまで充実していくかはかなり不透明だと思う。
誰と何時何処で会っているかを判断して適切な広告を出したり、サジェスチョンをしてくれるような、素晴しい新世界になるんでしょうかね・・・?

Google Location History


位置情報を友人知人と共有出来る Google Latitude に、履歴を保存出来る "Google Location History" と、友人が近くに来るとアラートで教えてくれる "Google Location Alerts" という二つの機能が追加された。

Location Historyの方は、Google Latitudeで位置をFixする毎にその位置をGoogle側サーバーに記録、保存し、PCの画面で履歴として確認できる機能。
この図のように自分が位置をFixした場所が地図上にマップされる。

いちおう簡単なGPSロガーとして使用することもできるが、たぶんGoogleはそのような用途での使用は想定していないと思う。


設定は簡単で、Google Latide の Location History ページを表示させ、「Settings」欄にある"Enable Location History" ボタンを押せばよい。

これ以降、Google Latitude で位置をFixする毎にその情報がGoogleに保存される。

機能を停止させるには、同じページで "Disable Location History”ボタン(機能が有効になっているとこのように名称が変わる)を押せばよい。

ただし機能を停止しても既に保存されている位置情報は削除されない。
明示的に個別に削除するか、まとめて全削除することになる。

怒濤の一日

しかし、2009年11月10日は怒濤の一日であった。

Twitterな世界だと話が細切れに分断されてどどっと流通するのでずいぶん古いニュースのような気がするけど、実はついさっきというのが多い。
自分のTwilogを参考にしながら時系列でまとめてみよう。

まず早朝
「Googleがモバイル広告のスタートアップAdMobを7億5千万ドルで買収」
「Mac OS X 10.6.2 がリリース」
「Twitter に Location-base Trends API が追加」

午前
「ソフトバンクモバイルの新製品発表」
「篠山紀信 わいせつ容疑で家宅捜索」

午後
「ドコモの新製品発表」
「TwitterとLinkedInのパートナーシップ(ステイタスの同期)発表」
「エアロスミス依然ごたごたが続く」


「森繁久彌死去」
「市橋容疑者確保’、逮捕、身柄移送」
「豪雨」

これだけのことが一日で起こったワケだが、自分に関係ある話が多くて情報をフォローするだけでも疲れた。

Twitterでは十分なコメントができないので、ここで補足しておきたい。
まずエアロスミス。あ、これはTwitterで「しばらくJoe Perry Project と Steven Tyler Project で別れて活動しながら頭を冷しなさい」と書いたので決着済みか(笑

携帯系の話ではSBMとDoCoMo。
別に発表会に行った訳ではないがTwitterでリアルタイムにフォロー出来るようになったのがスゴい。
まぁそれは置いといて、

SBMはWi-Fi携帯が目玉。
スマートフォンではない普通の携帯にもWi-Fiを搭載し、リッチメディアな再生環境を携帯でも実現すべく、スペックを充実させるという方向。
そのリッチメディアなコンテンツもかなり頑張って揃えてきたところもポイントだろう。
あと問題はWi-FiのAPをどれだけ拡充できるかだが、「都市部の高感度層にアピールしてから全国展開」なんて戦略的発言があったりしたので、まず東名阪からカバーしていくのだろう。
しかし、その発言でも判るように、典型的な弱者の戦略を取っているのが面白い。
ただ個人的なヒットはタランティーノ。なぜにタランティーノ!?w

対するドコモはオートGPSなど要素技術を積み重ねて、携帯これ1台でユーザの生活をサポートしますよというインフラ化施策を進める方向。
もうITとPCとか横文字判らない人はこれ使ってなさいという王道路線。
ガラケーと呼ばれようが何だろうが便利なら文句はなかろうという(笑
たぶん、これはこれで正しい方向だろうと思う。未だマジョリティである情報弱者にとって、ドコモの携帯とサービスは欠かせないものだろう。
あと気になるのは「iPhoneはあきらめていない」発言。昨年SBMからiPhoneが出るということが決まってからずっとこのように言い続けているが、これは公正な競争を阻害する発言ではなかろうか。
昔、IBMが競合を潰すために存在もしない「画期的なコンピュータを出す」と言い続け競合製品の買い控えを引き起こしたり、最近ではMSがGOのペンOSをつぶすために「画期的なペンOSを出す」と言ってGO自体を葬りさった事件を思い出す。
ドコモが可能性を臭わせる発言をし続ける限り、iPhoneを使いたいドコモユーザはSBMへの乗り換えを控え続けるのだから。


そして早朝の大ニュースがAdMobの買収。
日本円で700億円という金額じゃなくて7.5億ドルで考えると、あのYouTubeのほぼ半分。どれだけ大きな買収であったか判ると思う(ダブルクリックの買収価格はYouTubeなどより遥かに大きかったが)。
Googleがモバイルのディスプレイ広告市場にどういう形でいつ参入するかは、みな注視していたと思うが、AdMobにこれほど早く手を伸ばすとは思わなかったというのが正直なところ。もう少し市場の様子を眺めてから動くと思っていたが、これだけ市場が急激に立上がっている以上、うかうかしていられなかったのだろう。
これで、広告のモバイルシフトがいくら進もうとしばらくはGoogle帝国健在だろう。
あとは日本のモバイル広告市場に対する影響だが、最近モバイル業界から距離を置いていただけにちょっと読み切れない。
ガラケーとキャリアの政策に依存した日本の特殊なモバイル広告に対するインパクトは大きいはずだが。
それより練炭女のせいでモバイル広告の大広告主である出会い業界が出稿を控えているのではないか、そちらの方が心配であるw

UNCUT のベストアルバム2009は Tinariwen



英UNCUT誌が選出するベストアルバム2009はティナリウェンの「イミディワン アフリカの仲間たち」
(Tinariwen - Imidiwan: Companions)

候補作のリストを見た段階では本命 Wilco、対抗 Grizzly Bear かと思っていたのでその意味では意外だが、逆にTinariwenをベストするUncutもさすがだと思う。

実際このTinariwenの4枚目Imidiwanは、個人的には今年後半の愛聴盤だし、英国プレスの評判も高かった。

日本の音楽雑誌などは読まないので良く知らないが、日本国内でのTinariwenの知名度はどの程度なんだろう。たしか来日はしたことがあるハズだが、ちゃんとした日本ツアーは行っていないから、もしかしたら人気も知名度もその程度なのかもしれない。

ということで、まず、このTinariwenはアフリカはマリ共和国のバンドで、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族がそのメンバーである。
トゥアレグ族はマリ内戦の一方の当事者であり、最近ではマリ政府との和解をすると同時に対テロ(アルカイダ)戦争に協力、つまり代理戦争を担うことを表明していたりと、アフリカの政治情勢を左右する民族でもある。その辺りの事情を気になる人は調べて欲しいが、要するにこうした政治情勢がもろに反映された音である。
(また、フォルクスワーゲンのSUVトゥアレグは彼らトゥアレグ族からいただいている)

そうしたことから、「現在最も政治的なバンド」とか「最後のレベルミュージック」などとも呼ばれている。
音の方は「サハラのデルタ・ブルース」。いや、本当にこの一言で全てを表しているように思う。
アフリカの音楽はロック黎明時からアフロ・ロックという名称で在英アフリカ人バンドが活躍したり、アフリカ人ミュージシャンをメンバーに迎えたバンドがいたし、その後も”ワールドミュージック”とカテゴライズされて多くの音が紹介されてきた。中にはフェラ・クティのように大きな人気を得て影響を与えた人もいた。

そんな中でもこにTinariwenは、本当に突然、サハラ砂漠のど真ん中から、エレクトリックでモダンでアフリカンな音を鳴らしながら出てきた突然変異的バンドという印象が強い。が、よく聴けば、その音も歌詞も必然的にこうなったのだろうということが判る。
世界の辺境から出てきたバンドの極めてパーソナルで土着な音楽が、そのまま今の世界で普遍的な音楽になっていることもかつてのレゲの登場を思わせる。

前作ではロバート・プラントのギタリストであるJustin Adamsがプロデューサーだったが今回はセルフプロデュース。
そして音は基本的にはブルース色(というか歴史的にみればこっちが本家)が強く、緊張感たっぷり音、哀愁のメロディ、そこはかとなく香るアフリカン。
たぶん、ロックファンでも普通に聴けてしまうし、ワールドミュージックな人にもぴったりな音。
21世紀の一方のトレンドはこうした音になるのだろうと感じさせる音楽である。

最後にこれまでのアルバムを振り返ると、
2001年 The Radio Tisdas Sessions
2004年 Amassakoul
2007年 Aman Iman: Water Is Life
2009年 Imidiwan: Companions
と21世紀になってコンスタントにアルバムを出している。
どれもとても良い内容なので、Imidiwanが気に入ったら遡って聴いて欲しい。
最後にImidiwan収録の”Lulla" のPVを貼っておく。

Total Workout 24.3

ちょっと時間が空いてしまったが本日はフリー・トレーニング。
ここ数日、あまり体調がすぐれなかったので自重していたのだけど、数日空くとどうも身体がうずうずするので。

まずラン を20分。
ただ身体が重くてペースを維持出来ない。というか上げられない。
なんだろう、風邪でもないし、ましてやインフルでもないし。
20分中6分間は速めのウォーキングレベル。

少し休憩してから
ステアアップ 5分
ダンベル、テイクオフ練習2セット。

休憩後は特に問題もなく、十分に汗もかいたし普通にトレーニングできた。
また明日も軽くトレーニングしてみるつもり。

さて、体重を計ってみると前回比で +0.3Kg。
なんというか、もはや数百g単位での増減に一喜一憂するのはやめよう(笑

2009/11/06

スティーブ・ジョブズ式プレゼンテーションの秘密


Business Week誌に「The Presentation Secrets of Steve Jobs」という書籍が紹介されていた

Appleのイベントなどで登場すれば必ず人々を熱狂させるスティーブ・ジョブズ。そのプレゼンテーションの何が人を熱狂させるのかを分析したもので、いずれ日本でも出版されるとは思うが、Business Weekのサイトでポイントが掲載されていたので紹介したい。

まず、ジョブズは「コンピュータを売っているのではない、エクスペリエンス(体験)を売っているのだ」という大前提があり、そして彼のプレゼンテーションは5つの要素から成立している。
その5つの要素を押さえKeynoteアプリケーションを使えば、僕たちも彼のようなプレゼンテーションが出来る・・・ワケないよなぁ(笑
いや、正直ジョブズ+アップルには敵いません。もしかしたら多少は参考になるかもという程度で。

さて、その5つの要素を順番に紹介すると...

ヘッドライン
製品を簡単に言い表せるヘッドラインを決め、それをプレゼンテーションや各種マーケティングマテリアルで統一する。
例えば、MacBook Air は「世界で一番薄いノートブック」というように。


敵役
ヒーローには敵役が必要。Appleの場合、かつてはIBM、今ならMicrosoftやPC君。
共通の敵という存在があることで、それを打倒しようモチベーションも上がり、消費者がエヴァンジェリストになる。


簡単なスライド
ジョブズの使うスライドは極めてシンプル。ビジュアルで箇条書きすらない。
MacBook Air を紹介したスライドはマニラ封筒からMBAを引き出す写真だけ。
普通、パワーポイント1枚のスライド中には40語が含まれている(アメリカの平均値)。しかしジョブズの場合はスライド10枚合わせても7語しかなかったりする。


デモ
聴衆はすぐに退屈するのでデモは欠かせない。
ジョブズはプレゼンテーションが始まって10分も経たないうちにデモを行い聴衆を飽きさせない。
初代iPhoneの発表のときは、Googleマップで近所のスタバを検索し電話をかけてみせ、実際に4000杯のカフェラテを注文した。

驚き
プレゼンテーション中に驚きの瞬間(A Holy Smokes Momentー日本語で言えばビックリこいた)を入れる。
聴衆はそれが脳裏に焼き付き忘れられないものになる。
やはり初代iPhoneの発表のとき、ジョブズは「3つの革命的な製品を発表する。一つはワイドスクリーンでタッチコントロール可能なiPod。それと革命的な携帯電話。もう一つは革命的なインターネット端末」と告げた後、「それらが一つのデバイスで実現されている」と続けた。この後段の部分がまさに驚きの瞬間。

たぶん日本のプレゼンノウハウ本などでも紹介されているような内容だが、実際にジョブズのプレゼンに沿って解説されているのがミソだろう。

実際のスライドやプレゼンテーション中の姿などはここで紹介されていて、そちらも見て欲しい。

しかし、簡単なスローガン、明確な敵、判りやすい説明などなど、どっかの独裁者が悪用しかねない。というより悪用されてきた手口でもある。

[UPDATE]
書き終わってニュースサイトを巡回していたら、米Fortune誌の選ぶ "CEO of the Decade" はSteve Jobsだって。
記事はこちら

2009/11/05

Total Workout 24.2


本日はフリー・トレーニング。

フリーの場合の定番メニューで、
ラン 20分
ステアアップ 5分
赤井式腹筋、ダンベル、テイクオフ練習2セット。

トレーニング前におやつを食べてしまったので、ラン20分でヘバってしまった。
この辺りの、お腹に何を入れるかのコントロールは実は難しい。
お腹を空かした状態で身体に負荷をかけるのもよくないし、満腹でもよくない。
腹三分くらいの状態が一番良いのは判っているのだが。

テイクオフ練習も身体が重く感じられたので、どうも全体的に鈍っているような気もする。

さて、体重を計ってみると前回比で −0.3Kg。
こちらの方は順調(笑

Phish Plays "Exile On Main Street"


先週のハロウィーンの週末、Phishが「Festival 8」というイベントを開催してました。
ハロウィーンの週末、みんなでキャンプしながらPhishを浴びるほど聴こう!
というイベント。いいなぁ。

初日は普通のPhish
二日目はハロウィーンセットを含んだPhish
最終日はアコースティックセットを含んだPhish

と、三日間飽きずに聴ける構成になってました。
で、既に音源が買えるようになっていたので早速ダウンロード購入(笑

アコースティックセットも始めての試みだけど、やはり興味深いのはハロウィーンセット。
サイトには事前にロックの(いわゆる)名アルバムが何枚も紹介され、この中のどれかを演るよとアナウンスされていました。
当日、Twitterでtweetされる演奏曲目を眺めていたら出てきたのがストーンズの「Rocks Off」。おぉストーンズから始めるのかと思ったら、そのまま"Exile On Main Street"を丸ごと演奏(笑

当日の演奏はホーンセクションと女性バッキングコーラス入り。
これは演っている方も聴いている方も楽しいでしょうねぇ〜、羨ましい。
問題の"Happy”はどうするのかと思ったけど、無事キースなりきりでボーカルでクリア!
しかしこのボーカルは誰なんだろう(笑
終盤のゴスペルものもちゃんとストーンズぽく決めてくれるし、実に楽しいライブでした。

結局、3日分全部買ってしまいましたが、とりあえずなら10/31日のハロウィーンセットがお勧め。
11月1日のアコースティックセットもPhish好きには特にお勧めです。

セバスチャン・サルガド アフリカ


東京都写真美術館で開催中の「セバスチャン・サルガド - アフリカ〜生きとし生けるものの未来へ」展を観てきました。

今回はタイトル通りアフリカをテーマにした写真が100点余。

70年代東西代理戦争の部隊としてイデオロギーに翻弄される人々、
21世紀に入ってからの地球規模の気候変動に翻弄される人々、
決して豊かでも幸福でもない人々の姿を写したサルガドの写真は、何度見ても冷静に見ることができない。

ボクのような拙い文章ではとても彼の写真とその背景を説明できないので、これは写美へ足を運んで観て欲しい。
写真展は12月13日までである。

2009/11/02

Don't Look Back


Bob Dylanの1965年英国ツアーのドキュメンタリー「ドント・ルック・バック」を観てきた。

例の、アレン・ギンズバーグが後ろでだべっている前で"Subterranean Homesick Blues"の歌詞カードを紙芝居風にめくっていく映像で幕を開ける映画。
監督はD.A.ペネベイカー。

主な登場人物は、
やり手マネージャーのアルバート・グロスマン。この人の交渉はもうユダヤ人って感じ(笑。
友人でツアマネのボブ・ニューワース、
元アニマルズのアラン・プライス、
お友達のドノバン、
そしてジョーン・バエズ。
(あとジョン・メイオールとかマリアンヌ・フェイスフルの姿も確認できる)

最近のディラン映画というと、トッド・ヘインズの「I'm Not There」や1966年のツアーをメインに据えた「No Direction Home」があるが、この「Don't Look Back」はNo Direction Home の前段にあたる部分と考えればよいと思う。
サウンドはロックでもフォーク・ロックでもなく”フォーク”だったディラン。

1965年なので音楽ジャーナリズムも旧来の芸能・文化系の記者が担当していたのだろう、芸能人なら余計なことは考えるな、フォークシンガーなら深遠な思想を背景にプロテストするもんだという前提ありありなインタビューばかり。
こういう選民思想を感じさせるような輩は大嫌いなので、そいつらを軽くからかいながらやり込めるディランは痛快。
そして、ポップでありながら個人的な音楽であるロックの原点はやはりディランだったのだなぁとも実感する。こうしたことがあったからディランのエレキ化があり、翌66年の英国ツアーでの出来事に繋がっていくワケで、Don't Look Back 〜 No Direction Home と繋げて観ればその辺りは納得できるのではないかと思う。

しかし、ジョーン・バエズ。
フェミニンでお茶目で可愛い。さらに、知的で頭が切れる女性だということがちょっとした言動からも見て取れる。
おまけに・・結婚前の男女がパートナーとしてツアーに出るという時代を考えるとぶっ翔んだ行動。
正直この人の音楽には全然そそられないのだが、ディランやスティーブ・ジョブズがメロメロになるのも判るような気がする。