2009/11/06

スティーブ・ジョブズ式プレゼンテーションの秘密


Business Week誌に「The Presentation Secrets of Steve Jobs」という書籍が紹介されていた

Appleのイベントなどで登場すれば必ず人々を熱狂させるスティーブ・ジョブズ。そのプレゼンテーションの何が人を熱狂させるのかを分析したもので、いずれ日本でも出版されるとは思うが、Business Weekのサイトでポイントが掲載されていたので紹介したい。

まず、ジョブズは「コンピュータを売っているのではない、エクスペリエンス(体験)を売っているのだ」という大前提があり、そして彼のプレゼンテーションは5つの要素から成立している。
その5つの要素を押さえKeynoteアプリケーションを使えば、僕たちも彼のようなプレゼンテーションが出来る・・・ワケないよなぁ(笑
いや、正直ジョブズ+アップルには敵いません。もしかしたら多少は参考になるかもという程度で。

さて、その5つの要素を順番に紹介すると...

ヘッドライン
製品を簡単に言い表せるヘッドラインを決め、それをプレゼンテーションや各種マーケティングマテリアルで統一する。
例えば、MacBook Air は「世界で一番薄いノートブック」というように。


敵役
ヒーローには敵役が必要。Appleの場合、かつてはIBM、今ならMicrosoftやPC君。
共通の敵という存在があることで、それを打倒しようモチベーションも上がり、消費者がエヴァンジェリストになる。


簡単なスライド
ジョブズの使うスライドは極めてシンプル。ビジュアルで箇条書きすらない。
MacBook Air を紹介したスライドはマニラ封筒からMBAを引き出す写真だけ。
普通、パワーポイント1枚のスライド中には40語が含まれている(アメリカの平均値)。しかしジョブズの場合はスライド10枚合わせても7語しかなかったりする。


デモ
聴衆はすぐに退屈するのでデモは欠かせない。
ジョブズはプレゼンテーションが始まって10分も経たないうちにデモを行い聴衆を飽きさせない。
初代iPhoneの発表のときは、Googleマップで近所のスタバを検索し電話をかけてみせ、実際に4000杯のカフェラテを注文した。

驚き
プレゼンテーション中に驚きの瞬間(A Holy Smokes Momentー日本語で言えばビックリこいた)を入れる。
聴衆はそれが脳裏に焼き付き忘れられないものになる。
やはり初代iPhoneの発表のとき、ジョブズは「3つの革命的な製品を発表する。一つはワイドスクリーンでタッチコントロール可能なiPod。それと革命的な携帯電話。もう一つは革命的なインターネット端末」と告げた後、「それらが一つのデバイスで実現されている」と続けた。この後段の部分がまさに驚きの瞬間。

たぶん日本のプレゼンノウハウ本などでも紹介されているような内容だが、実際にジョブズのプレゼンに沿って解説されているのがミソだろう。

実際のスライドやプレゼンテーション中の姿などはここで紹介されていて、そちらも見て欲しい。

しかし、簡単なスローガン、明確な敵、判りやすい説明などなど、どっかの独裁者が悪用しかねない。というより悪用されてきた手口でもある。

[UPDATE]
書き終わってニュースサイトを巡回していたら、米Fortune誌の選ぶ "CEO of the Decade" はSteve Jobsだって。
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