2010/06/08

臼田宇宙空間観測所を見学

来週の日曜日、6月13日に小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還してきます。本体は大気圏に突入して消滅する予定ですが、その前に小惑星「イトカワ」で採取した試料が入っているかもしれないカプセルを地表に向け投下します。もう試料が入っていようがなかろうが関係なく、無事ここまで戻ってきただけでミッションとして大成功(と思いたい)です。

一週間早いですが、はやぶさを記念して佐久市にあるJAXAの施設「臼田 宇宙空間観測所」を見学してきました。施設名に”臼田”とあるのは、いわゆる”平成の大合併”以前は臼田町にあったから。現在は合併によって佐久市になってます。

先月は「国立天文台 野辺山」を見学してきましたが、あそこのパラボラアンテナは直径45m。用途は電波望遠鏡としての天文観測。
しかし、こちらのパラボラアンテナは直径64m。用途は通信用。主に深宇宙探査機との交信に使われています。


佐久市内の国道141号臼田バイパス”下小田切交差点”から標識に従って県道に入り、走ること約15分。
こんな標識があれば、観測所はもうすぐです。

ここまで来る途中、集落の中の細い生活道路のようにもなったりしますが、とにかくひたすら真っ直ぐ進みます。ところどころに、観測所はこっちという小さい看板があるので、それに注意していればまず道を間違えることはないと思います。

全体的には1車線の舗装された林道と思ってもらえれば良いかと思います。1車線だけども対向車が来ても普通に減速することなくすれ違えると思います(集落内は除く)。
ただし、路面がけっこううねっているし、ジャンピングスポット(!)が何箇所かあるし、カーブミラーのないブラインドコーナーもあったりするので、あまり調子に乗ってスピード出しているとヤバいかもしれません。特に車高を落としているクルマとか(笑

上の写真の標識のちょっと先から、この写真のようにパラボラアンテナが見えてきます。
この付近で国道から約20分弱。
標高にして1600mくらい。

この写真に見えるラインはセンターラインじゃなくて路側のライン。つまりラインの向こう側が本来の道路の幅です。
ラインのこっち側は待避所。
観測所の建設・保守のため大型車両を通す必要があるのでしょう、こういった待避所が何箇所も設けられていました。

しかし、深宇宙いやディープ・スペースという言葉には胸踊りますね。”ディープ・スペース、そこは最後のフロンティア...”


64mのパラボラアンテナ。

デカい。

電波望遠鏡ではないので、精度はあまり要求されず、むしろどれだけ利得(ゲイン)を稼げるかが勝負なので、このようなサイズになるんですね。

また電波望遠鏡なら後で補正してノイズを減らすこともできるけど、通信はリアルタイムですから周囲のノイズは少なければ少ないほど良い。ということで、このような八ヶ岳山麓標高1600mの山奧に建設する必要があったのですね。

観測所は10時〜16時まで見学可能で年中無休。
受付で見学代表者の氏名と人数それとクルマのナンバーを申告して見学者シールを受け取ります。見学者シールを胸に貼っておけばパラボラアンテナ周囲と見学棟と見学することができます。

いやぁ、写真でみてもデカい。




受付棟内部の展示品。

これ以外にも、この観測所を通じて行われた様々な実験の解説パネルなども展示されています。

重力波の検出実験にも参加していたとか、VLBIの解説とか、なかなか興味深いものですね。




これは世界の主要ロケットの比較。

右はじがスペースシャトル、左端が日本のHII-A。現役ロケットでは最大クラスなんですね。

しかし、この展示棟、事業仕分けされたら真っ先になくなりそうですねぇ。
年間見学者数はたぶん1,000人もいないでしょうね。