2011/01/12

Vivian Maier - Her Discovered Work

話題のストリート・フォトグラファー Vivian Maier の最初の展示会がシカゴで始まった。

つい1年前までは全く無名、というより誰も存在すら知らなかった彼女が一躍注目を浴びるようになったのはJohn Maloofという人の
Vivian Maier - Her Discovered Work
というブログから。

実際にブログに掲載されている写真を見てもらうと分かるが、1950年代から90年代にかけてのアメリカの、特にシカゴの人々が主な被写体。
まるで、もう一つのロバート・フランクの「The Americans」のようでもある。

実はVivian Maier については未だ良く分からないことが多く、ヨーロッパからの難民の娘として1926年にニューヨークに生まれ、2009年に亡くなるまで、乳母としての仕事をしながら、ひたすら写真を撮り続けていたようである。

その彼女の作品が知られるようになった経緯は、上記のブログに詳しく書かれているが、要するにオークションで売却された遺品中にあったフィルムを見てみたら、このような作品だったということ。
その数、現像済みフィルムだけで10万枚。未現像のフィルムがさらにまだ3万枚もあるそうである。

ブログにアップされている写真はまだまだ一部で、これからさらに遺された写真が紹介されていくものと思われる。
また同時に、彼女の人生がどのようなものだったのか、何故これほどの写真に情熱を傾けることになったかなども徐々に明らかになっていくのだろう。

全く無名の市井の人が、死後にその作品が発見され芸術として評価される。というと、ヘンリー・ダーガーとその作品「非現実の王国で」が真っ先に思い浮かぶ。
(奇しくも ”Vivian Girls” が登場する)
もしかしたら彼の発見に匹敵するような”事件”かもしれない。

晩年のヴィヴィアン・マイヤーの写真(と思われるもの)

他の写真から乳母(Nanny)もしていたらしいと推測されているようだが、当時のアメリアで乳母(というか家庭教師)という職業に就いていたということは、それなりの教育を受けた知的な女性だったのだろうとも思われる。

実際、上の写真からもそうした様子が窺える。

2011/01/10

バンド・デシネの再ブーム?

フランスのマンガ、バンド・デシネ。通称BD(ベーデー)は80年代に日本でも話題になり、大友克洋など影響を受けた作家も数多いです。

ただ当時のBDはその後日本に根付くことがなく、だんだんフランスにもそうした文化があることが忘れられてしまったようにも感じます。
まぁ一番の理由は、BDの大御所たちが寡作であったこと、それと関連するのか日本に紹介される作品が少なかったことがあるのかと思いますが。

そんなBDの大御所というより代名詞的存在であるメビウス(ジャン・ジロー名でも)の、代表作である「L'INCAL(アンカル)」がようやくにして日本語訳されて発売!
(正確には80年代にも一度、第一巻が出ているのですが、その後が続かず放置されていました)

実は家にBDのちょっとしたコレクションがあったのですが、ちょっとワケあってもう一冊も残っていません(笑
こんな作家知らないよーという人の作品とかもあったんだけどなぁ...

で、「アンカル」を注文しようかとアマゾンを覗いてみると・・

なんだ、昨年後半からBDの作品がかなり出版されているんですね。
メビウスの邦訳に合わせて他社も仕掛けているのか、ちょっとしたブーム状態のようです。
これを機会に、少しまた読み込んでみようかなぁ。












2011/01/01

Death List 2011

これまた恒例、Death List 2011
簡単に説明すると、このサイトに名前が掲載されると20%以上の確率で1年以内に死亡するという恐ろしいサイトである。

正月早々悪趣味だし縁起でもないが、2011年版DeathListが公開されたので紹介したい。
(2010年版DeathListの紹介記事はこちら)


このリストへの掲載ルールを確認しておくと、

* 定員は50名
* 毎年最大25名までを入れ替える
* 2年連続して掲載されても亡くならない場合はリスト落ち
* 再掲載されることがある


さて、今年2011年に新たにリスト入りしたのは

政治家では
アリー・ハメネイ(イランの最高指導者)
ボブ・ドール(米共和党の重鎮、元大統領候補)
ディック・チェイニー(米の元副大統領)
ヘルムート・シュミット(旧西ドイツの元首相)

芸能関係では
ジェリー・ラファティ(英国のSSW)
ジェフリー・ヒューズ(英国の俳優)
アリーサ・フランクリン(米国のソウルの女王)
ボブ・ゴッドフレイ(英国のアニメーター)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(英国のファンタジー作家。トールキンの弟子?。「ハウルの動く城」)
ハーラン・エリスン(米国のSF作家。「世界の中心で愛を叫んだけもの」)
William Tarmey(英国のTV俳優)
パッツィ・アンドリュース(アンドリュー・シスターズの最後の一人)
マイケル・ダグラス(米国の俳優)
マイケル・ガフ(英国の俳優。バットマンの執事)
ファーギー・フレデリクセン(米のミュージシャン。TOTOの元ボーカル)

の15名。


そして、2011年のトップは大列車強盗ことロニー・ビッグス
一昨年もトップでしたが、再び今年トップに返り咲き。
余命いくばくもない病気なのでで死ぬ前に故郷を一目、なんとか恩赦をということで英国に帰還したハズだったのですが・・・未だ生きています。あれは何年前のことだったか。
ロニー・ビッグスといえばマルコム・マクラーレンと反射的に出てきますが、そのマルコムも昨年亡くなってしまいました。


その他昨年からリスト入りしている主な人は、
ザザ・ガボール(往年のセクシー女優)
オスカー・ニーマイヤー(建築家)
カーク・ダグラス(米の俳優)
イツハク・シャミル(元イスラエル首相)
金正日(首領様)
オリヴィア・デ=ハヴィランド(アカデミー女優)
ベティ・フォード(フォード元米大統領夫人)
デニス・ヒーリー(元英国国防相)
レイ・ブラッドベリ(米のSF作家)
マーガレット・サッチャー(元英首相)
ジェイク・ラモッタ(米の元ボクサー。レイジング・ブル)
ジェリー・ルイス(米のコメディアン)
チャップマン・ピンチャー(英国のジャーナリスト、小説家)
ネルソン・マンデラ(南ア元大統領)
エーリッヒ・プリーブケ(ナチス。ローマ市民を虐殺した)
アリエル・シャロン(元イスラエル首相)
ナンシー・レーガン(レーガン元米大統領夫人)
といった方々。


また、いったんリスト落ちしたものの2011年から復帰したのが、
エリザベス・テイラー(米の女優。リズ)
ハリー・モーガン(米の俳優。マッシュのポッター大佐)
ラヴィ・シャンカール(インドのミュージシャン。ノラ・ジョーンズの実父)
イアン・ブレイディ(英国のシリアルキラー。ムーア殺人事件)
ピエール・カルダン(仏のファッション・デザイナー)
ヴェラ・リン(英国の歌手。博士の異常な愛情のエンディング曲)
アーネスト・ボーグナイン(米の俳優)

などなど。


2010年にこのリストに掲載され、実際に亡くったのは以下の9人。
このところリストに掲載されると十数名が亡くなっていましたので、昨年はやや少なかったですね。良かった。

マイケル・フット(英労働党 元党首)
Norman Wisdom(英国のコメディアン)
Simon MacCorkindale(英国の俳優)
ローラン・フィニョン(仏の自転車選手。ツールの覇者)
ディノ・デ・ラウレンティス(映画プロデューサー)
JD・サリンジャー(米の作家)
デニス・ホッパー(米の俳優)
ブレイク・エドワーズ(米の映画監督)
シリル・スミス(英自由党の政治家)