毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~



ダイアン・アーバスを題材にした映画「毛皮のエロス〜ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト〜」を観てきました。

ダメな人には全然ダメだろうし、ある程度彼女についての情報を知らないと訳判らんかもしれないけど、でもこれは傑作ですね。

ダイアン・アーバス(本人は”ディアン”と言ってましたが)がダイアン・アーバスになる過程を想像を交えて描いています。映像的には凝っている(映画的にはそれほどでもないけど)し、緊張感もあるし、まず映画としてちゃんとしているのがポイント。

そしてダイアンが自身の中の少数派としてのアイデンティティーに目覚めるところが説得力があり、フィクションと判っていても、さもありなんと思ってしまいます。
それまで貞淑な妻として母としての役割を違和感を感じながらも努めていたのが、あるフリークスとの出会いをきっかけに一変していくんですね。ストレートな夫は妻がどうなっているのかまるで理解できず。でもどんどん自信たっぷりの女性になっていくダイアン。
演じているニコール・キッドマンも変身の過程をすごく繊細に演じ分けていてこれも名演。
なんか語る事がいくらでも出てきそうで、DVDが出たら何度でも見直してしまいそうです。

はっきり言って「変態の映画」だし、TVで放映されることもまずないと思われます。でも10年後には幻の名画になっていることは間違いなし。
それにこれだけフリークスが出てくる映画も久し振りだし、ヌーディスト・キャンプのシーンはノートカットだし、配給をしてくれたGAGAに感謝。頑張ってくれたんですね、ありがとう。
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