バベル


アレハンドロ・イニャリトゥの噂の新作、というか日本では菊池凛子騒ぎで有名になってしまった「バベル」を六本木バージンでの上映最終日にようやく観てきました。

しかしヘビーな映画だったなぁ。
伝統的家族観が崩れそうなモロッコの遊牧民、夫の不倫以来できた溝が埋まらないアメリカ人夫婦、その子ども達と子守りのメキシコ人(とやることメチャクチャなその甥)、家族の中心だった妻の自殺をきっかけにバラバラになる日本の父娘。
それぞれヘビーな問題を抱えていて解決の方向も見えないままエンディングに向かう辺りの緊張感ある演出は凄いですね。
最後もハッピーエンドになりそうな、ならないような不安な終わり方。
テーマはディスコミュニケーション。しかもこれ、映画と観客との関係も狙って曖昧なまま。ポイっとストーリと映像を放り投げてきて、後は観る人が解釈しないだもんね。

ロケーションは3カ所。モロッコ、メキシコ(とサン・ディエゴ。まぁサン・ディエゴはメキシコの植民地だから(笑)と東京。
この3カ所でのストーリーが代わる代わる出て来るんですが、モロッコの場面はほぼリアルタイムで進行し、メキシコでの画面はモロッコのストーリーの終わりから繋がって、東京の画面もほぼメキシコと同時進行(かな?)
なので、これまた狙って時系列を混乱させようとしているのですね。

いやぁ2時間半もあるし、読み解くのも大変で疲れたけど、各種映画賞総なめというのも良く判る傑作でした。

映画賞総なめといえば、あと「パンズ・ラビリンス」が残っていて日本公開されるか心配でしたが、無事公開決定。
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