富樫雅彦

ここ数年はほぼ引退状態だった富樫雅彦さんが亡くなりました。

キャリア開始が非常に若かったので、日本のジャズ史のあちこちに顔を出しますが、実はまだ67歳。ジョン・レノンと同い年ですね。

写真は1975年のSpiritual Nature。
一般的に最高傑作あるいは代表作と看做されているアルバムです。
最高傑作には違いないが代表作かと言われるとちょっと違うかなと思いますが。

富樫さんのライブを観たのは実は1回だけ。
もう20年前になるのかな。スティーブ・レイシーらとのトリオでツアーした時。その時点ですら、富樫雅彦のライブを体験できる・・・というのはかなり貴重だったように記憶しています。
富樫さんを含むトリオでの演奏と、スティーブ・レイシーのソロ演奏と二日続けてライブをしたのか、まずソロで1セットやってから場所を変えてトリオで演奏したのか、記憶が定かでないのですが、とにかく夏の菅平でレイシーを体験し、富樫を味わうというフリージャズ堪能の日を過ごしたことだけは良く憶えています。
と書いていて思い出して来た。このトリオのベースが若いフランス人で、レイシーのソロの後に印象を話し合ったんだ。だから、レイシーのソロ、富樫を含めたトリオという順番ではなかったかな?

ともあれ、長年にわたり日本のジャズの最先端を突っ走ってきた・・というよりほとんど孤高とも言うべき活動で、彼の天才を理解できるプレイヤーも日本にはほとんどいなかったようにも思えますが、これでやっとその孤独からも解放されるのかもしれません。

60年代のジャズプレイヤーの例に漏れず、富樫雅彦の60年代も典型的な破滅型ジャズミュージシャンだったようです。決してその人を貶めるつもりはありませんが、「事故」で下半身不随になったというのも本来は「事件」として語られるものであることを追記しておきます。
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