グラインドハウス USAバージョン


Q.タランティーノ×R.ロドリゲスの新作のUSAバージョンを観てきました。

日本も含む各国では、タランティーノの「デス・プルーフ」とロドリゲスの「プラネット・テラー」の二本に分けられ、上映開始日もズラしてあるのですが、米国では3時間オーバーの二本立て風でも実は一本バージョンとして公開されてます(で、見事にコケたらしい)。

でも本国と同じモノが観たいという要望も高かったらしく、東京と大阪だけでしかも今月いっぱいという期間限定でそのUSAバージョンを公開してます。

結論的には、ラストシーンでは館内拍手です。上映は31日で終わっちゃうぞ、秘密のプレゼントも貰えるし、料金は3000円だけど急げ。以上。

さて、ウソの予告編がそれぞれ2本ずつ付くので、計4本のフェイクな予告編を観る事ができました。日本版ではこのうち1本だけが上映されるそうです。この予告編自体も米国の映画フリークらしさがいっぱいのおかしな予告編で最高。

フィルムに付いた傷を再現してみたり、リールを紛失したので・・・ということにして話を端折ったりして当時(60〜70年代)のエログロB級深夜映画の雰囲気を再現してくれてます。日本でも同じような状況だったとは思うけど、アバウトなアメリカ人と律儀な日本人の違いからかさすがにこんなとんでもないことはアメリカだけの話だと思うけど。

R.ロドリゲスの方はバイオレンスなゾンビ映画。時代背景がベトナム戦争からイラク戦争に置き換えられた分、グロ度のリアルさが増したということですかね。
チェリー役のローズ・マッゴーワンとレイ役のフレディ・ロドリゲス、主役二人の色っぽさと設定のバカバカしさそれと突然ヒロインとして目覚めちゃうチェリーの格好良さ、あとはマイケル・ビーンのベタな保安官とか。見所はいっぱいあります。あ、バカバカしさといえば、タランティーノの死に様もあまりにバカバカしくて絶句。観ていて自分の股間が気持ち悪くなりましたね(笑

クエンティーノの方はサイコホラーとカーアクション映画。しかも前半と後半でまるでノリが違ってます。個人的にはロドリゲスよりタランティーノ、それも後半。いやぁリアル、モノホンのカーアクションは久し振りに観たなぁ。
主演はカート・ラッセルなんだけど、本気で悪役(笑
悲惨な目に遭う前半の女子3人組に対して、後半出てくる女子4人組は映画関係者(女優、メーク係、スタントウーマン×2)ということもあり、劇中の会話の内容が濃い!
「1970年型ダッジ・チャレンジャー440が欲しい!だって、コワルスキーが・・・」なんて会話が出てきますからね。もち、「バニシング・ポイント」の話ですって。
そうそう、話の舞台はテキサス州オースティン。なので、バーのジュークボックスにはStaxのシングル盤が収まっていたり(だってレーベルがアップで映る・・・)、ジョー・テックスがかかったり。この辺りのR&B系シングルへの偏愛はブルース・ブラザース以来ですね。あっちは自慢げにレーベルが映ってたけど。
そうしたマニアックな濃い会話を挟みながらも、実はベタなカーアクション映画。いかにもタランティーノですな。
ゾウイ・ベルが鉄パイプに片手にチャレンジャーに箱乗りしてカート・ラッセルに仕返ししようとするシーンなど涙が出そうになるほど素敵です。

いちおうUSAバージョンは観ましたが、来月の別立て上映も見逃す訳にはいかないなぁ。
このエントリーをはてなブックマークに追加