Just a Little Lovin' / Shelby Lynne


アメリカのPop/Country系アーティストであるShelby Lynneの最新作。

ジャケットのデザイン、写真、フォントなどでアレっ? と思い、収録曲を眺めてオォッとなり、もういちどジャケットを眺めれば「Inspied By Dusty Springfield」という文字がで。

ということで、今度のShelbyはDusty Springfieldへのオマージュ。
DustyがMemphisのアトランティックスタジオで録音した「Dusty in Memphis」がその本歌だが、 I Only Want To Be With YouみたいなMemphis以前のDustyのヒット曲もカバー。

Shelbyってポップカントリー畑の人と思われがちだけど、ここ10年ほどはプロデューサーにも恵まれ、いわゆるオルタナ・カントリー、ルーツ・ミュージック方面でも話題になってますね。

Dustyも60年代英国歌謡界の人というイメージが強いけど黒い唄い方に関しては業界随一。そのDustyがサザンソウル全盛期のメンフィスはアトランティック・スタジオで当地のプロデューサー、ミュージシャンをバックに作ったのがこれ。女性ブルー・アイド・ソウルの極地だから悪いはずがない。

で、そんな大傑作を、まんまカバーするとかリメークするとか安易な手法をとらず、素材とコンセプトもらって自分なりに展開したのがShelby Lynneの新作です。
そんなワケでかっこうワクワクしながらレコードに針を、おっと、MacにCDを突っ込んで聴いてみると・・・

うーむ、期待が大き過ぎたせいか、解釈に違いがあったのか。
Dusty in Memphisでの黒くない方面をジャージーに展開してみましたという感じですね。

本来は南部人であるシェルビーにとってMemphis録音で黒っぽさを・・というのは当たり前過ぎると感じたのかもしれないですね。それより純粋に英国(旧本国)ショービジズへの憧憬の方が強かったのかも。

それとこの人の場合、聴き込むうちにじわじわ効くタイプの音楽なので、もう少しバックにもより注意しながら聴き込んでみます。

Shelbyといえば、7年前のアルバム「Love, Shelby」に収録されているジョン・レノンのカバー「Mother」が忘れられないですね。
Shelbyは双子の姉妹で、まだ彼女たちが幼かったころ、父親が彼女たちの目の前で妻(=Shelbyの母親)を射殺し、自分も自殺するという事件がありました。
そんか過去を持つ彼女が"Mom Don't Go"と静かに唄う「Mother」。この曲のここまで凄いカバーは他に思い当たりません。
(アルバムカバーが南部のバカ姐ちゃん風なので損していると思う)
このエントリーをはてなブックマークに追加