The Love Guru


マイク・マイヤーズの噂の新作「愛の伝道師 ラブ♡グル(The Love Guru)」を観て来た。

本国ではあまり評判が良くないようで日本公開はスキップし年明けにDVDで発売予定。
それが、いとうせいこう氏プロデュースの「第一回したまちコメディ映画祭 in 台東」のクロージング上映という名誉ある扱いで本邦初上映。

この街おこしをかねた映画祭、この時期東京の各所で行なわれるビッグバジェットな映画祭と比べ地味だけど内容は負けてないね。
日本のコメディタウン浅草を本拠に開催されるだけあっていろんな意味で濃い。寝坊して観損なったけど、今日の午後はマルクス兄弟の「我が輩はカモである」通称我がカモを解説付きで上映などというイベントもあったし。

クロージング上映前にはグル(導師)にかけてインド舞踊団の皆さんのパフォーマンスとか、さらにはあのマイク・マイヤーズが渋谷で衣装を調達して駆けつけるというハプニングもあったりでいやおうにも興奮を高めてくれました。
下がその証拠写真。さすがに芸能人の生写真はどうよと思ったけど、本人が撮れ撮れというものだから(笑
(実際にはマイク・マイヤーズ専任(?)声優の山寺宏一氏の物真似パフォーマンス。でも顔真似はマイヤーズ公認らしい)

さて、映画の方だが、こんないたいけな下町の皆さんの前でこんな下品な映画いいのかと心配になるくらい下ねた爆発のお下品おバカ映画。
出演者だけどジェシカ・アルバはともかくとして、ベン・キングスレーにはぶったまげたました。アカデミー役者がこんな役をやっていいのかと(笑
もう一つ意外だったのがジャスティン・ティンバーレイク。へぇー、こんな演技ができるんだとこれは良い意味で意外でしたね。

ストーリーはあってなきが如し。ひたすら下ネタ小ネタの連続。
ただしテーマは明快。「巨根願望でマッチョ主義のアメリカを奴らに判らないようバカにする」。
ひたすらそのためだけに下ネタが炸裂しまくるのは痛快。

アイスホッケーのスタンレーカップ(MLBでのワールドシリーズ相当)を争うトロント・メイプル・リーフスとLAキングスが実名で出てくる。マイク・マイヤーズはトロント近郊の出身なので、メイプル・リーフスが良いチーム、LAキングスが敵役ね。LAキングスはあのウェイン・グレッキーが在籍したことで有名な弱小チーム(笑
でも、ハリウッドの地元だから敢えて敵役にキングスを採用したのではないかと思うぞ。
ちなみにIT業界の人はキングスより弱いサンノゼ・シャークスを応援しなければならない。これ業界の常識。

ということで、テーマが何かを念頭に映画を観て欲しいと思う。
ボク的にはそういうテーマであるから必然的に下ネタ差別ネタが増えた下品な映画になったと思うし、マイク・マイヤーズの個人的な映画でもあると思うし、結果的に評価が低くなったのではないかと思う。


あと音楽はジョージ・S・クリントン。もちろんP-Funkのジョージ・クリントンとは別人だが。
マイク・マイヤーズの映画だけに音楽のセンスはいつも通り最高。
クルマの中でグル・ピトカ(マイヤーズ)とダーレンがラジオの選曲争いをするんだけど、一瞬ボヘミアン・ラプソディがかかってしまいピトカが慌ててチャンネルを変えるなんてシーンも爆笑。あれがかかってしまったら二人でヘッドバンギングしながらコーラスしなくちゃいけないし、別の映画になっちゃうもんね。
(日本ではオースティン・パワーズばかり取りざたされるが、「ウェインズ・ワールド」こそ全てのロックファン必見のおバカロック映画の最高峰である。と信じている。そういえばダナ・カービーって今どこに?)

そして映画の最後はSteve Miller Bandの大ヒット「The Joker」をラーガ・ロック風にキメて終わる。歌詞中の"I'm a midnight talker”という部分ではヴァーン・トロイヤーが水煙管で"何か"を吸っているシーンもあり、昨今の日本ではかなりヤバい絵だね。日本未公開なのはこれが原因か!?
意味判んない人にはtalkerはダブルミーニングで toker でもあるんだよというヒントで。

ということで、下品ではあるけど必然性のある下品なので、評判は良くないと思うけど一見の価値ある問題作です。
人によってはカネ返せとなるかもしれないので、DVDが安くなったらこのブログを思い出して買ってみてください。

P.S. 現在The Whoのピートらが中心にKeith Moonの伝記映画製作が進行中だが、その主役(つまりキース役)としてマイク・マイヤーズが予定されているらしい。
つい先日KeithとThe Whoについて書いたばかりなのになんと言うシンクロニシティー
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