The Who and The Net

The Whoの初単独来日というのは一つの事件ではあるし、評判も良いようだが、ボクの中でのThe Whoは1979年のThe Kids Are Alrightを以て終わっているのでポリシーとして今回のライブには行かない。

再結成ツェッペリンが来日してもたぶん行かない。それよりロバート・プラント&アリソン・クラウスが来てくれた方が余程意義のあるライブが観れると思うもの。

興行として面白いものであればエンターテイメントと割り切ってライブに行くかもしれないが、きちんとシリアスに対峙してきた音楽やアーティストの「その後」を観るのは辛いものもあるのでやはり足を遠ざけざるをえない。

しかし、iPhoneの登場でライブの様子がリアルタイムに世界にfeedされてしまうのだなということが実感できるWhoのライブでもあった。Twitterで報告している人、Twinkle(位置情報付きTwitterみたいなもの)で報告している人。
それらをウォッチしながら、へぇーこれから「無法の世界」かぁとか、皆ザックって評判通りだと言っているなぁとか判ってしまうとは恐ろしい。

今日は午前中からガンズの新作のストリーミングで先行配信されるというイベントもあったし、本当に音楽を取り巻く環境が激変したことが実感できる日であった。
逆にこうした変化を実感できないパッケージ商売なんてホント絶滅しても自業自得だな。

昔は来日ミュージシャンのライブがあった場合、その評価は
  • 自分の狭いサークル内で口コミベースで共有
  • ライブ会場の外にいるブート屋の予約状況(笑
  • T・レックスみたいな社会的現象を起こしている場合は翌日か週末の新聞の批評欄
  • ファンコミ誌
  • 1ヶ月以上遅れて音楽雑誌
てな感じで少しづつ情報が希釈されながら広がっていたのに今やTwitterで一瞬のうちに、あるいはLast.fmやiLikeなどでその日のうちに世界中のファンの間で共有されてしまう。
こうしたスピード感は嬉しい反面、音楽の余韻も含めてあっという間に消費されてしまいそうでそれはミュージシャンにとってもリスナーにとっても本当に良い事かどうかも気がかりである。

オレの知ってるThe Whoの、最後のスタジオ・アルバム。
Keithの座るパイプチェアに書かれた文字をみて何とも思わなかった人とThe Whoの話をする気にはなれない。
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