Wolfgang's Vault


AppStoreでWolfgang's VaultのConcert Vault というアプリが無料で配布されている。

少し説明が必要だな。
Wolfgangというのは希代のプロモーターで60年代以降のポップカルチャーの良き守護神でもあったビル・グラハムのこと。
彼が残した膨大なアーカイブをベースに、さらにKing Biscuit Flower Hourなどいくつかのアーカイブをまとめてストリーミング配信しているのが、Wolfgang's Vault というサイト。
ビル・グラハム(Wolfgang)の秘蔵テープだからWolfgang's Vaultというわけですね。

実際にはこのサイトは、グッズ販売のサイトアーカイブのストリーミングのサイト雑誌Crawdaddyのサイトコンサート情報のサイトからなっている。
アカウント作成にはメールアドレスと性別、生年などが必要だが、国による制限などなく誰でも無料でアカウントを作成できる。
で、アカウントを作ってしまえば、膨大なコンサートのアーカイブをストリーミングを無料で聴き放題。
ひところ著作権関係ですったもんだがあったらしいが、今はその辺りはクリアになっているようで、お金がミュージシャンに回っているかが心配な善良音楽ファンとしても安心である。具体的にはラジオ放送と同じ仕組みで、ストリーミング1回でいくらという取り決めで印税が支払われているらしい。
また、ストリーミングで聴くのは無料だが、1コンサート10ドル弱でMP3ファイルをダウンロード購入することもできるので、気に入ったコンサートをダウンロードして手許に残しておくことができる。

またビル・グラハムのアーカイブは膨大で、まだ膨大なテープがデジタル化されずに眠っているらしく、今なお2週間に2本程度のペースでアーカイブが追加されている。
そのためか、アカウントを作ると毎週メールが送られてくるが、そこでは新着(デジタル化)音源が紹介されたり、Crawdaddyの記事など読んで役立つ内容も含むメールなのであまり気にならない。

で、このConcert Vault はWolfgang's VaultのストリーミングをiPhoneで受信できるアプリケーションである。
ストリーミングはWi-Fi, 3G, EDGEの各帯域に合わせて配信され、3Gでライブを聴いてもAMラジオ並の音質は確保され特に違和感はない。

既にWolfgang's Vault にアカウントを持っている人は、そのIDとパスワードでログインすれば、今までサイト上で作ったプレイリストやフェイバリットリストがそのまま使える。
まだアカウントがない人もConcert Vaultアプリからアカウントを新規作成することもできるので、アプリをダウンロードすればすぐ使えるはずである。

Wolfgang's Vaultでフィーチャーされているのは、ジャニス、デッド、ジミヘン、オールマンズといった60年代組から、Devo、トーキング・ヘッズといったNW組、さらにそれ以降のインディバンドまで種々雑多。

フィルモア・オーディトリアムまで行ったことはあるんだが、ちょうどライブも何もない日で記念写真を撮ってきただけ。
この中で毎夜どんなパフォーマンスが繰り広げられていたのか、想像しながら聴くのもよい思う。

ビル・グラハムがベスト・オブ・ベストだと断言するフィルモアのオーティス・レディング。たぶん音源は残っているのだろうがまだデジタル化されていない。
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