Death Race


「デス・レース」を観てきた。

特に説明は不要かと思うけど、ロジャー・コーマン製作でポール・バーテル監督、デビッド・キャラダイン主演のカルトムービー「Death Race 2000」のリメイク。

オリジナルはオフビートなおバカ映画でかつ60年代カウンターカルチャーの残り香を漂わせるものだったが、リメイクの方はソリッドな現代風おバカ映画。

信じられないような暴力的レース、アホかと思うようなマシン群、昨今流行の人体破壊。それらの描写が情け容赦なく続く。
それだけみれば、意外と良く出来たおバカアクション映画。

しかし、おバカ、アクション、バイオレンスといった表面的なものだけを手がかりにこの映画を云たら語ると本質を見誤ってしまう。

実際にはデス・レース2000に、「エスケープ・フロム・NY」の舞台設定、マッドマックス2的な世界観、バニシング・ポイントのヒーロー像といった反体制カウンターカルチャー的イコンを突っ込んだかなりポリティカルな映画でもある。

フランケシュタインは、バニシング・ポイントのコワルスキーやマッドマックスのマックスと同類の孤独な人間であり、そのタフな世界を孤独に彷徨わうよう運命付けられたヒーローでもある。

フランケシュタインやマシンガン・ジョーがどこからEscapeしどこへ向かおうとしていたのか、所長や監獄システムが何を暗示しているのか、そこをどう読み取ってあげるかがこの映画をどう評価するかのポイントになると思う。
滑った転んだおっちんだで喜んでいるようではあまりに監督が可哀想だ。
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