Emoji (Pictgraph)

ケータイ文化圏で多用されている絵文字については思う所がありいつか書こうと思っていたが、ちょうど良いタイミングでCNET Japanで記事が出た。

ベースには文字コード問題とフォント問題があるので非技術者の人に説明するのは非常に難しいのだが、文字コード問題についてはCNETの記事が分かり易く解説してくれている。

キャリアから別のキャリアにメールを送る際にはキャリアのメールサーバで文字コードを変換すれば「とりあえず」の互換性は確保できる。
まぁこれは日本の各キャリアが苦渋の選択の末に対応していて、ユーザも納得し歓迎しているようだ。

「苦渋の選択」というのはボクの勝手な想像だが、でも技術者的視点から考えればそんなに外れていないと思う。
そもそも携帯電話会社というのは国家の重要な通信インフラを担う通信業者であるからして、
・通信の秘密の確保
・到達性の確保(相手に確実に届けなければいけない)
・同一性の確保(通信内容が途中で書き換えられてはいけない)
には文字通り命を懸けている。

絵文字対応については、通信経路上で通信相手により内容を書き換えるわけで、技術的には難しいことはない(対応表を作って参照するだけ)が、通信業者としては非常にナーバスにならざるを得ないと思う。
例えばキャリアAにはあってキャリアBにはない絵文字が使われたらどうするか?
現状では、似た意味を持つ絵文字に変換するか、変換できない旨を明示的に示す(例えば井桁マーク)ことで対応しているようだが、これは(おそらく)キャリア間で入念な打合せの上に絵文字の対応表を作っているのだろう。
いいかげんな対応で通信内容の意味が変わってしまうようでは通信業者の矜持に関るから。

しかも、(記事でも触れられているが)メール同士ならともかく、インターネットの世界との互換性はまったくない。
GoogleがUnicodeに絵文字を格納するよう提案していて、実際に実装するサイトなども出始めているが、文字コードが決まったとしても次はグリフの問題などが控え一般的になるにはまだまだ時間がかかると思われる。
(例えば親指を立てる絵文字。多くの文化圏ではGoodな意味だが、逆の意味を持つ文化圏もある。文化の押しつけをするのか、その文字コードに異なるグリフを割り当てるのか、どういう方向で行くのか未だ見えてこない)

個人的にはケータイユーザにはあまり絵文字絵文字と騒いで欲しくないし、キャリアにも絵文字問題にはユーザに迎合することなく苦渋の選択ではなく最良の選択をして欲しいと思う。
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