廃墟で歌われるイマジン

シリアのモスルに篭もる ISILは残存している戦闘員が200名ほどで崩壊寸前、最終局面を迎えているようです。

拠点モスルの、ISILから解放された地域からの報道映像に感動的なものがありました。



記事はEuronewsの "Music Returns to Mosul" から

歌っているのはNabil Atrakhsi さん。
過去3年ここを支配していた ISILは音楽を禁止し、ギターも隠しておかなければならなず、音楽は携帯電話に保存していたものを聴き続けていたとのこと。

プロのミュージシャンではないようで拙い演奏、うろ覚えの歌詞ですが、そんなことはどうでもよいです。
とにかく音楽を演奏できる歌えるという根源的な喜びや、平和に生きていける喜びがストレートに伝わって来るエモーショナルなもので、聴いていて思わず目頭が熱くなります。
それはここで唄を聴いている記者も同様のようです。

イマジンと一緒にルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」も歌っています。
これは ”世界は素晴らしい(・・・でも今はそうじゃない)” というプロテスト・ソングで、これまではそういう文脈で歌われることが殆どでしたが、Nabilさんが歌うとWonderful Worldという意味そのまま受け取れます。素晴らしい。

映画「キリング・フィールズ」のラストで唐突にイマジンが流れ始めた時も泣きましたがあの衝撃をも上回る感動的なイマジンですね。


平和を渇望する唄ではなく、平和を喜ぶ唄としてのイマジン。
いつかこういうシチュエーションで歌われることをジョンも願っていたでしょうね。



このエントリーをはてなブックマークに追加