映像作家ジャック・スミス

久々にNYのアングラ映像作家ジャック・スミス(Jack Smith)の名前を目にした。
Twitterでちょっと話題になっていたのだけど、フェデリコ・フェリーニがジャック・スミスから映画の権利を買って、彼の映画にイメージをそのまま引用(というかパクリ)していたという内容。

まぁそれは数年前に日本でも公開されたジャック・スミスのドキュメンタリー映画でも触れられていたので多くの人には周知の事実化してますが。

このブログでも数日前にMomusのPVにフェリーニのサテリコンの映像が使われていると話題にしましたが、まさにそのサテリコンはフェリーニがジャック・スミスを引用している証拠として挙げられている映画です。

まずは彼の代表作の一本「Flaming Creatures(燃え上がる生物)」の映像を。
(一部性的に過激な表現が含まれています)




代表作をもう一本「ありふれた愛情(Normal Love)」


どちらも強烈な映像ですね。いっぱん的な映画表現としては極端過ぎますが、映像とそこから導かれるイメージはとてもぶっ飛んでいます。

60年代初頭でこの表現ですから、もう他の映像作家は敵わないと思ったんじゃないでしょうか。逆にほとんどの一般人には全く理解不可能だったでしょう。あまりに当時のモラルからかけ離れていますから。

映像を観れば一目瞭然ですがこの人はゲイで、エイズのために早死してしまいます。
ニューヨークの産んだ最高の映像作家ですが、ぶっ飛びすぎた表現と残された作品が少ない(実際に撮ったフィルムはいっぱいあるのですがどこかに死蔵されているらしい)ことなどから忘れられつつある作家扱いされているのが残念です。

ところがここ数日でジャック・スミスを思い起こすネタが立て続けに出てきたので、思わず紹介してしまいました。

DVDはジャック・スミスがちょっと出てくるジョナス・メカスの「ウォールデン」。ジャック・スミスと因縁があると噂のフェリーニの「サテリコン」を。





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