チェコ人形劇の三つの顔@チェコセンター東京

広尾にあるチェコ共和国大使館、その存在は知っていたけど近くでよく見るといろいろ発見がありました。

これが大使館の建物なのですが、向かって左半分が大使館、総領事館などの公式で堅い部分。

右半分にはチェコセンター東京という、チェコ文化を紹介する施設が入っています。

普通大使館にはビザを発給してもらうとか用事がないと入れてすらもらえませんが、このチェコセンター東京には、簡単なセキュリティはありますが、一般の人でも入れてもらえます。

この建物の建設は1970年代。ということはプラハの春のその後の時代ということで、いかにも東欧の官僚がやりそうな左右対称シンメトリーな四角四面な建物・・・
いや、そこまで酷くないか(笑



チェコというと文学ではミラン・クンデラとかカフカとか世界的に人気のある作家もいますし、映像でいえばチェコアニメのヤン・シュヴァンクマイエルとか有名な作家がいますね。

クラシック音楽ならスメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェク。
ロックならもちろんPlastic People Of The Universe!
西側の堕落した文化であるロックなど聴いただけで牢屋行きだった時代にフランク・ザッパばりのフリーキーなロックを命がけで演奏していた人たち。
ザッパといえば後に新生チェコの大統領になる劇作家のヴァーツラフ・ハヴェルはフランク・ザッパの大ファンでした。ザッパ好きの大統領なんて後にも先にも彼一人でしょう。

絵画の世界なら先日まで国立新美術館で大規模な展覧会が行われていたアルフォンス・ミュシャ。

今は東欧の小国イメージが多いけど、中世以降はスラヴ世界の文化的中心ですからね。
冷戦期も工業国として一目置かれていたし、自動車だって今はシュコダですけど、タトラという自動車マニア、特にポルシェマニアが避けて通れないメーカーだってあったし。

そんなチェコの駐日大使館の中で「チェコ人形劇の三つの顔」という展覧会をやっていたので観てきました。


チェコセンター東京の入口のインターフォンを鳴らしドアを開けてもらい入ります。展覧会は地下一階。
まずは上の写真のような展示から。

あれっ?? このイメージはどこかで観たことあるような?
白黒のおじさんの人形はシュヴァンクマイエルの映画ですね。
1969年制作のDon Juanからのようです。

ちょっとYouTubeで見当たらなかったのでFaustの抜粋版を。

かなり精巧な人形ですね。
もう200年以上にわたる伝統として人形劇が存在し身近な存在として親しまれているそうです。

家庭用の小舞台だそうです。
たぶん学校などで使われているんじゃないでしょうか。自分たちで人形を操って演じたりするそうです。

これは大舞台。おそらく商業演劇用。
これを馬車などで移動して町から村への旅芝居という感じでしょうか。

この辺りの展示物は触ってもOK。
ここにあったのは下から棒で操作する、ひょっこりひょうたん島タイプの操作方法の人形でした。
これは現代人形劇。
伝統的なものに加え、生身の人間と共演させるとか、いろいろ現代的な工夫、演出が試みられ伝統の世界に閉じこもっている訳ではない、現在進行形としての人形劇。
一度ライブで観たくなりますね。

ということで、思いがけず見ることができた「チェコ人形劇の三つの顔」。
期待以上に濃く面白い内容で堪能できました。
日本語堪能で話上手なチェコセンターのHyblさん(?)の説明も分かりやすく良かったです。






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